お詫び訪問では、出されたお茶を飲まない? ー その意味は

2024.05.08更新

 

お詫び訪問で一番大事なことは、お詫びする気持ちです。お茶を飲んだりしていると、お詫びする気持ちがないと受けとられかねません。

相手は、お詫びする人の体全体から発散される気持ちを感じとっているのです。

 

実際の場面から考えていきましょう。

 

あなたは、上司とある客先にお詫びに来ています。

応接室に通されました。

先方の女子社員が部屋に入ってきて、無表情にあなたと上司の前にお茶を置きます。

向かい側の先方の部長と課長が座るであろうテーブルの前にも、お茶を置いて軽くお辞儀をして出て行きました。

だが、先方の部長と課長はなかなか現れません。

出されたお茶も、冷めていきます………。

 

あなたの喉は、これから応接間で展開されることを想像しただけでカラカラになっています。

思わず、この冷めたお茶に手を出しそうになります………。

 

サラリーマンなら、こうした場面を経験します。

こうしたケースでは、必ずと言ってよいほど待たされるのです。

 

あなたがお茶に口をつけた場合のことを考えてください。

先方の部長と課長が部屋に入り、向かい側のあなたの茶碗を見ます。お茶は減っています。

 

何かおかしくないでしょうか? 

こうしたケースでは、先方の着席をひたすら待つことが必要です。

そして、先方が着席した瞬間に、お詫びを申し上げるのです。

 

その前に、お茶が減っているということは何を意味しているのでしょう?

神妙に待っていなかったことを意味しています。

先方は、絶対によい印象を持ちません。

だから、お茶を飲んではいけないのです。

 

 

 

次のシチュエーションも考えてみましょう。

 

先方が着席して、「まあ、どうぞ」とお茶をすすめる場合です。

こんな場合でも、飲んではいけません。

お茶を飲んでお詫びするなんていうことは、ビジネスの世界ではあり得ないからです。

もし、お茶を飲みながらお詫びをしたならば、それはお詫び訪問ではありません。

 

 

 

あまり難しく考える必要はありません。

一番重要なことは、お詫びする気持ちです。

「心から申し訳ない。すまない」と思っている人は、お茶など飲むわけないと考えてもらえばよいのです。

 

もし、お茶を飲んだならば、お詫びを受ける側は「形だけ来やがって。お詫びの気持ちなど全然ないじゃないか」と思い、かえって関係がこじれるだけです。

 

 

お詫びの気持ちがあれば、いろいろ言われたり、いろいろな過程を踏まなければならなかったとしても、結局は相手に意が通じます。

けっして言葉ではないのです。

言葉巧みにお詫びしても、お詫びの気持ちがなければ相手は受けいれません。

相手は、お詫びする人の体全体から発散される気持ちを感じ取ろうとしているのです。

 

綾小路 亜也

 

 

ポイント

①お詫び訪問で一番重要なものは、お詫びの気持ちである。

相手は、お詫びする人の体全体から発散される気持ちを感じ取る。

②お詫び訪問の際に、お茶を飲んだり、派手な服装をしているということは、お詫びの気持ちがないことになる。

 

 

 

 

関連記事:お茶の飲み方もあります

出されたお茶は、8割飲んで2割を残す

 

 

◆新百合ヶ丘総合研究所の出世を現実につかむ本

 

こっそり読まれ続けています
ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!

ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!

本の目次

 

スマホで読む方法

 

 

出世するビジネスマナー
「出世しぐさ」のすすめ

「出世しぐさ」のすすめ

本の目次

 

「出世しぐさ」は商標登録されました。

 

 

エリートの弱点を突く!
エリート社員に打ち勝つ! あなただけの出世術

本の目次

 

 

異動で選ばれる人になる!
コロナ後の「たった一つの出世の掟」

本の目次

 

 

 

◆新百合ヶ丘総合研究所のキャリアアップを実現する本のシリーズ

 

情報セキュリティ時代のビジネスマナー

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

 

企業で働く 営業女子が輝く35のヒント

 

印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方

 

 

◆メルマガ「出世塾」の情報
(まずは発刊内容をご覧ください)

https://shinyuri-souken.com/?p=28756

 

◆キャリア理論の本紹介
https://shinyuri-souken.com/?page_id=41933