2022.08.20更新
逆さまに押されたハンコを見たことないですか?
「何で?」と思うかもしれませんが、意味があるのです。
そこには、上司の思惑があります。
承認する側の上司が、不本意だが承認せざる得ない場合、ハンコを逆さまに押したり、斜めに押したりして、自分の意思を示しているのです。
会社社会では、不本意だが承認のハンコを押さなければならないことは必ずあります。
自分以外の人が賛成している場合や緊急案件の場合です。
特に、緊急の場合は、内容がけっして十分といえなくても、承認せざるを得ません。
そんなとき、ハンコは逆さまに押されたり、斜めに押されたりしますが、逆さまに押されていても、斜めに押されていても、たしかにハンコの効力には影響がありません。
すると、ハンコを斜めに押したり逆さまに押すことは、一見、自分の主張を貫いたことになります。
その点では気骨のある人かもしれません。
このことについて、驚くなかれ、「ハンコが逆さまであろうとも、承認の意思が示されることに間違いはなく、かつ人の関心を引きつけることから、ハンコというものを正しく理解していて、柔軟に使いこなしていると感心した」と述べている本もあります。
本当に「ハンコを柔軟に使いこなしている」と感心する話なのでしょうか?
本当に主張を貫くならば、ハンコを押さないことではないでしょうか。
しかし、組織のことを考えると、なかなかそうはいきません。
だからと言って、ハンコを斜めに押したり、逆さまに押すことは大人気ないと思うのです。
組織で決定した以上、不服がある場合でも、ハンコはまっすぐに押すべきです。
「組織」という観点でハンコを押すのだから、「組織人」としてハンコを正しく押すべきなのです。
正論になってしまいますが、自分の反対意見は、稟議書に条件などを付記したり、会議の議事録に残しておく方法もあります。
ハンコを斜めに押したり、逆さまに押す人には、別の意図もあるように思えてなりません。
自分がハンコを押した事案が上手くいかなかったときに備え、「自分は反対した」ということを形として残しておきたいということもあるのではないでしょうか。
いわばリスクヘッジです。
それゆえ、私は、「ハンコというものを正しく理解していて、柔軟に使いこなしていると感心した」という意見にはけっしてならないのです。
重要なことは、私たちはこの話から何を学ぶかということです。
それは、上司の「ハンコの逆さま押しや斜め押し」は意図的なものですが、ハンコがまっすぐに押されていないと、意図はなくても、意図があるように見られても仕方がないということです。
だから、ハンコはまっすぐに押さなければならないという教訓がこの話にはあるのです。
お客さま宛ての書類にハンコがまっすぐに押されてないと、お客さまはどう思うでしょうか?
お客さまは、「いやいや仕事を引き受けたんだ」と思うかもしれません。
そんなところで、ビジネスは大きく変わってしまうのです。
『印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方』 から内容を抜粋しました
ハンコが下を向いていると、やはり変ですよね。
関連記事:ハンコの押し方といえば、「お辞儀押し」が有名です
『印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方』
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