お詫び訪問では、出されたお茶を飲まない? ー その意味は

2024.04.05更新

 

お詫び訪問で一番大事なことは、お詫びする気持ちだ。
お茶を飲んだりしていると、お詫びする気持ちがないと受けとられかねない。

 

 

相手は、お詫びする人の体全体から発散される気持ちを感じとっている。

 

実際の場面から考えていきたい。

 

あなたは、上司とある客先にお詫びに来ている。

応接室に通された。

先方の女子社員が部屋に入ってきて、無表情にあなたと上司の前にお茶を置く。

向かい側の先方の部長と課長が座るであろうテーブルの前にも、お茶を置いて軽くお辞儀をして出て行った。

だが、先方の部長と課長はなかなか現れない。

出されたお茶も、冷めていく………。

 

あなたの喉は、これから応接間で展開されることを想像しただけでカラカラになっている。

思わず、この冷めたお茶に手を出しそうになる………。

 

サラリーマンなら、こうした場面を経験する。

こうしたケースでは、必ずと言ってよいほど待たされるのだ。

 

 

あなたがお茶に口をつけた場合のことを考えてもらいたい。

 

先方の部長と課長が部屋に入り、向かい側のあなたの茶碗を見る。お茶は減っている。

 

何かおかしくないだろうか? 

こうしたケースでは、先方の着席をひたすら待つことが必要だ。

そして、先方が着席した瞬間に、お詫びを申し上げることが必要なのだ。

 

 

その前に、お茶が減っているということは何を意味しているのだろうか?

神妙に待っていなかったことを意味している。

先方は、絶対によい印象を持たない。

だから、お茶を飲んではいけないのだ。

 

 

 

次のシチュエーションも考えてみよう。

 

先方が着席して、「まあ、どうぞ」とお茶をすすめる場合だ。

こんな場合でも、飲んではいけない。

お茶を飲んでお詫びするなんていうことは、ビジネスの世界ではあり得ないからだ。

もし、お茶を飲みながらお詫びをしたならば、それはお詫び訪問ではない。

 

 

 

あまり難しく考える必要はない。

一番重要なことは、お詫びする気持ちだ。

「心から申し訳ない。すまない」と思っている人は、お茶など飲むわけないと考えてもらえばいい。

 

もし、お茶を飲んだならば、お詫びを受ける側は「形だけ来やがって。お詫びの気持ちなど全然ないじゃないか」と思い、かえって関係がこじれるだけだ。

 

 

お詫びの気持ちがあれば、いろいろ言われたり、いろいろな過程を踏まなければならなかったとしても、結局は相手に意が通じる。

 

けっして言葉ではないのだ。

言葉巧みにお詫びしても、お詫びの気持ちがなければ相手は受けいれない。

 

相手は、お詫びする人の体全体から発散される気持ちを感じ取ろうとしている。

 

綾小路 亜也

 

 

ポイント

①お詫び訪問で一番重要なものは、お詫びの気持ちである。

相手は、お詫びする人の体全体から発散される気持ちを感じ取る。

②お詫び訪問の際に、お茶を飲んだり、派手な服装をしているということは、お詫びの気持ちがないことになる。

 

 

 

 

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