2024.12.07更新
前任者のことは、取引先と共通した話題になります。それゆえ、とかく「前任者の話ばかり」になりがちですが、前任者の話には注意が必要です。
相手と自分の前任者、相手と相手の前任者との関係はわからないからです。
もしかすると、みなさんの前任者と先方はゴルフ友達だったり、釣り仲間だったかもしれません。
そんな前任者について、
「私の前任の○○は、ちょっとだらしがないところがあって、いま、引き継いだ事案でたいへん苦労しているんです」などと言ったら、先方はよい気がしないでしょう。
要は、先方と先方の前任者の関係、先方とこちら側の前任者との関係は、実のところよくわからないということです。
だから、気をつけなければならないのです。
そうしたことを考えると、いくら共通の話題だとしても、自分が知りえない所の話はなるべく避けた方がいいということになります。
ビジネス社会には、互いの社員の話を武器にしているような人がいます。
ベテラン社員に多くいます。
そういう人は、すぐに「✕✕さん、お元気ですか?」と先方の前任者の話題を切り出し、そのあとに自分とのエピソードを語ります。
それは、たぶん「私は、あなたの会社の人のことはよく知っていますよ」という自負と相手へのアピールを狙っていると思いますが、話しかけられた人が、話題の中心となっている人をどう思っているかはわかりません。
仮によく思っていなかったとしても、そんなことは、社外の人には口に出さないということを忘れない方がよいと思います。
「できる社員」を見ていると、あまり自分の前任者のことは言いませんし、相手の前任者のことも言いません。
それよりも、今の関係を大事にしようとしているのです。
もしかすると、「できる社員」がけっして相手から嫌われることがないのは、ここら辺に原因があるかもしれません。
たしかに企業と企業の付き合いは、双方の社員同士の付き合いの歴史の上に成り立っていると言えます。
そのことは十分に尊重しなければなりませんが、それよりは、今の付き合いの方が大事です。
綾小路 亜也
⑭ 「できる社員」は前任者の話題を避ける から抜粋
関連記事:社内でも、前任者のことを言わない方が無難
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