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なぜ、仕事はできる人に集中するのか? ー その人の特徴は

2026.06.04更新
会社社会には、誰が考えても真実と思える現象があります。「仕事ができる人のところに仕事が集まる」ことです。仕事は特定の人に集中するのです。

仕事が集中する人の特徴を考えてみましょう。
まず、「できる人」とはどんな人でしょう?
不思議なことは、できる人は仕事を多く抱えているにもかかわらず、新たな仕事が加わっても、こなしてしまうことです。
まず、実際によくある光景を見ていきましょう。
上司は、新たな仕事が組織に加わるとき、それが些細な仕事だったら、瞬間的に担当を決めますが、重要な仕事だったときは、誰に頼もうかと頭をひねります。
そんなとき、イの一番に考えることは、部下の仕事の立て込み具合です。
「あいつに頼みたいが、ちょっと手一杯だな」「あいつは、まだまだ余裕があるが、ちょっと……」といった具合です。

考え悩んだ挙句、仕事ができるA君を呼び、「ちょっと、この仕事やってもらえないか」と頼みます。
仕事ができるA君は、今の仕事で手一杯のはずだが、「わかりました」と即答するのです。
これが、仕事ぶりがいまひとつな人だと、
「いま、課長の指示でこの仕事をやっているんですよ。もう私は手一杯です」と口を尖らせて抗議したり、いろいろな理屈をこねて断わります。
だから優秀な部下に、仕事が集中してしまうのです。
一日の時間は平等なのに、なぜ、A君は新たな仕事までこなし、仕事ぶりがいまひとつな人は、新たな仕事を受けいれる余裕がないのでしょう?
このことを生産性の問題と片づけることは簡単ですが、では、なぜ生産性にそんな大きな差がつくのでしょう?
ここも能力の差と言ってしまえば、たしかにそうですが、なぜ、そんなに差がつくのでしょうか。
それを、集中力の差と言う人がいるかもしれません。
当たっているような気もします。
たしかに職場の仲間と雑談したり、電話をかけ合ったりしてダラダラと一日を使い果たす人と、業務に集中している人がいることはたしかです。
業務に集中できる人は、仕事の中断が少ない人です。
まさに没頭しているのです。
顔つきも違います。
こんな人は、たいがい仕事ができる人です。
多くの仕事を抱える人でもあります。
もしかしたら、多くの仕事を抱えるがゆえに、仲間と雑談したり、電話をかけ合っている暇がないのかもしれません。
だから新たな仕事が加わっても、さらに仕事への集中力を高めて、やってのけてしまうのです。
これが、仕事が集中する人の特徴の一つ目です。
もちろん、新たな仕事をやってのける人には、上司や会社の期待に応えたいという思いも存在していると思います。
それでも新たな仕事を限られた時間のなかでこなすということは、集中力にさらに磨きをかけているのです。

ここからが本題ですが、仕事が集中する人の特徴の二つ目もあるような気がしてなりません。
この答えも集中力と言ってしまえば、そうかもしれませんが、仕事ができ、新たな仕事をまたこなしてしまう人には、一つひとつの仕事の「完結力」があります。
一つの仕事、あるいは一つの仕事を構成するパーツパーツの完結力が高いのです。
完結力が高いということは、仕事の後戻りがありません。
この意味は大きいのです。

というのは、仕事が停滞するときは、仕事が行ったり来たりして、なかなか一つの仕事を完結できないときだからです。
みなさんもレポートを仕上げている最中に電話が鳴り、ちょっとその電話対応で席を離して、またレポート作成に戻ったとき、仕事が後戻りしていることを実感しているはずです。
レポートの前を読み返して取りかからなくてはなりませんし、文字を叩くスピードもなかなか元に戻りません。
完結力が高いということは、次の仕事や課題に進めるということです。
精神的な区切りもつけられます。
完結力は次の仕事に進む重要なファクターなのです。
こんなことを考えてみると、仕事ができる人は、
一つひとつの仕事の完結を図りたいから、仕事に集中するのではないかと思えてきます。
集中しなければ完結できないからです。
仕事が集中する人の特徴は、集中力そして完結力を持っていることです。
裏を返せば、このことが、できると言われている要因です。
綾小路 亜也
(参考)
「完結力」については、『サラリーマンの本質』の大きなテーマでした。
本のなかで人気が高かった言葉に「手離れ」という言葉がありました。
一つひとつの仕事の完結力を「手離れ」という言葉で表現したのです。
そして、「ピンチのあとにピンチが来る」組織や人の特徴は、この「手離れ」が遅いこと、すなわち完結力が不足していると述べています。
「できる人の仕事術」は、NTTLS人材育成WEBの
「メンタルダウンを避けるためのデキル人の仕事術と上司の心得」の中で紹介されています。

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