未解決だらけの前任者問題を、いかに乗り切るか

ビジネスマンやビジネスウーマンは前任者の仕事振りに大きく影響を受ける。
前任者のしりぬぐいのために、毎日残業するハメになり、しかも、そのことばかりに時間をとられることがある。
前任者が去った今、それを自分の責任として解決しなければならない。
そんなことばかりに関わっていたら、きっと自分の評価も悪くなると思う。
そこには、前任者のために割をくったという感情がある。

 

しかも、しりぬぐいに明け暮れる日は身も心も疲れる。
生活のリズムも自分の将来までもくるわされたような感覚になる。
それゆえ無性に腹が立つのだ。

 

 

前任者の問題は、ビジネスの世界ではつきものだが、この問題を、前任者ではなく、自分を基軸にして考えることはできないだろうか?
それは、早く前任者の問題に終止符を打って、苦労した分、評価をもらうということである。

 

前任者問題の特徴は、未解決事項の多さにある。
得意先との問題、トラブル、部下の問題……。みんな問題が先送りされている。
「引き継ぎで未解決事項を話すなら、その前に、なぜ自分で解決を図らなかったのか」「せめて、一つでも解決してくれていれば……」と思わずにはいられない。
しかし、冷静に考えれば、前任者の力(能力)では解決できなかったのだ。
そう思うと、気持ちは少し楽になる。

 

未解決事項の多さに度肝を抜かれるが、いちばん困るのは、そのことが上に報告されていないことである。
だから、自分が苦しくなるのだ。

 

 

そんな前任者問題をどう解決したらいいか?
最も重要なことは、感情で表現しないことである。
感情で表現したり、報告すると、感情で反応が返ってくる。
それは理に合わないことだが、前任者との付きあいのほうが上司や職場の人は長いからだ。
感情で表現すると、かえって、こちらの人間性のようなものが疑われてしまう。

 

未解決事項について、事実を事実として伝えることが必要だ。そこに前任者への感情を入れてはならない。
上司や組織に事実を伝え、問題を共有することが大事だ。
そのうえで、組織としての判断や指示を待つことだ。
そうすると、前任者問題は組織の問題に格上げされる。
この効果は大きく、ともすると気が引けた前任者の未解決事項の解決に堂々と向かえる。

 

次に重要なことは、解決に向けた行動を、逐次、報告することだ。
そうしたことを積み重ねると、上司も職場の人は完全に前任者問題の当事者となる。

 

 

前任者問題は割を食った形だが、そこに救いがないわけではない。
未解決事項が多いということは、逆から見れば解決事項が多いということである。
解決に向かい、いくつかの問題を解決した人はどう評価されるだろうか?
それは、前任者が解決できなかった問題を、解決したということではないだろうか。
ここに前任者との比較、比較に基づく評価が生まれる。

 

出世した人の多くも、前任者問題に悩んだ人たちである。
出世した人が全員プリンスロードをけっして歩んだわけではない。
どこかで未解決事項ばかりの担当を経験していることが多い。
そして、そんな担当を克服したから評価されたのである。
出世した人を、前任者との比較により、評価を得た人と言うこともできるのだ。
前任者問題は腹が立つ問題ではあるが、見方を変えれば、チャンスにもなり得る問題なのである。

 

 

 

関連記事:「前任者のことは言わない方がいい」
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歓迎会が終わると、前任者問題が待ち構えている

 

 

前任者のほうが、職場の人との付きあいが長いことを考える必要がある

 

 

 

 

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