人を見下す人は、人の知人の話は否定するが、自分の知人の話は100%正しいという前提で話す人だ。
自分の知人の話だけが正しいと思うのならば、好きなだけ仲間内で語り合ったり、読書会でもやればよいのにと思うが、
人の話の成り行きを見守りながら、自分の出番を窺い、話し始めるから不愉快になるのだ。
この人たちは、何を目的にしているのだろうか?
きっと、こう言いたいのだろう。
「自分の知人は、みな活躍している人ばかりだ。あなたにはそういう人いる?」
つまり、「自分はあなたとは違う人物なんだよ」と言いたいのだ。
人の話を餌にして、自分の優越性を見せたいということである。
言い換えると、人を見下して、楽しみたいということだ。
こんな人たちは、自分の素養もアピールする。
よく自分が読んだ本の内容を引き合いに出す。
それでいて、人が読んだ本の内容は鼻であしらう。
しかし、こんな姿勢では、その人が読んだり、聞いたり、学んできたことは、まったく役に立たなかったことを物語っているようなものだ。
もっと言えば、その人が引き合いに出す古今東西の識者は「あなたみたいな人にならないように」ということを諭しているのである。
これでは、怒って墓から出てきそうだ。
この人たちが忘れていることがある。
人が自分のことをどう見ているかということだ。
その人たちが言わんとすることは、みんな察しがついているのだ。
ここで、観点を変えて、なぜ自分の知人の話を否定されると、不愉快になるか考えてみよう。
それは知人というものは、自分を取り巻く環境であり、自分を取り巻く人の話を否定されるということは、自分を否定されることに等しいからだと思う。
じつは、人を見下す人の狙いもここにある。
相手の知人の話を否定することにより、遠回しにその人を否定したいのだ。
人を見下す人は、心が貧しい人だ。
その人たちの心の奥には、自分が努力して得たものは譲れないという思いがある。
しかし、それだからといって、知人の話を基に自分のことを示したり、 自分が読んだ本のことなど引き合いに出す必要などない。
そうまでしないと、自分を示せないということが淋しいのだ。
人を見下す人については、思うことは尽きないが、社会のルールとして、相手の話、相手の知人の話を否定することはマナー違反だと思う。
その行為は相手を否定することと同じだ。
サラリーマン社会や組織では、そんな人は、最も嫌われるので注意する必要がある。
綾小路 亜也
(参考)拙著『サラリーマンの本質』 第五議題「サラリーマンの悲劇」の中の3.「見下しているつもりが見下されている上司」に、前出の人物像が出てきます。
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