「やった」ことに、「一応」はいらない

2019.01.03更新

ビジネスの世界では、はまってしまう言葉がある。
そのトップは、「一応」という言葉だ。
つい、「やりました」、「確認しました」、「行きました」の前に、つい、「一応」をつけてしまう。
「一応」は、会議の場でも、上司への報告でも、得意先への返答でも使われ続けている。
なぜ、その言葉はつかわれ続けているのだろうか?

 

「一応」は、「十分と言えないが、最低限の条件は満たしているさま。とりあえず。ひとまず。ひと通り」(三省堂「大辞林』)という意味だから、完璧ではないことを自分が承知していて、自信を持てないときに便利だからつかわれ続けているのだ。

 

しかし、私たちは「一応」という言葉を使わない人も知っている。
会議などの場で、「やった」こと、「確認したこと」をハッキリ言う人だ。
そんな報告を聞くと一瞬ヒヤッとする。
私たちは、どうしても「やっていない」こと、「確認していない」ことのほうに関心がいくからであり、「そんなこともやっていないのか。これから大目玉をくらうぞ」などと心配する。
ところが、そんな報告を受けた上司は「そうか。あとのこともよろしく頼むぞ」と言い、意外にもその人の報告はパスしてしまう。
私たちはそんな上司の反応に驚くのだ。

 

じつは、この上司の反応こそが、「一応」という言葉の性格を物語っている。
「一応」は、「やった」こと、「確認した」ことの程度が明確になっていないのだ。
一方、上司は、「やった」ことと「確認した」ことと、その程度を明確にしたい人だ。
それゆえ、「一応」という言葉がつかわれるとイライラし、「やった」こと、「確認した」ことをハッキリさせようとする。
だから、はまるのだ。

 

 

自分が「やった」ことや「確認した」ことに100%自信を持てることなどあるのだろうか?
なにをもって完璧と言えるのかという問題だってある。
そんなことはわからないはずだ。
だからこそ、「やった」こと、「確認した」ことが大事であり、「やった」こと、「確認した」ことをベースに判断することが重要なのだ。
そんなことを考えれば、自分が「やった」こと、「確認した」ことを堂々と言えばいいことになる。
このことが腹に落ちるかどうかで、報告の仕方はずいぶんと変わってくる。

 

私たちは、「やった」こと、「確認した」ことが言える人は自信がある人だと思い込んでいる。
しかし、ここを自信の差と考えるのではなく、自信につながる源を探すことが重要だと考えてもらいたい。
「やった」こと、「確認した」ことが、物事の判断のベースとなるということを、腹に落とせば、自信につながる。

 

あなたには、「やった」こと、「確認した」ことの事実を、強調するわけでもなく、へりくだるわけでもなく淡々と話してもらいたい。
その姿は、人から見れば、自信ありげに見え、あなたを「出世する人」に変えていく。

 

綾小路亜也

 

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