2024.09.27更新
「自分の強み」の見つけ方は、仕事で継続的に行っていることを、数字で表現することです。数字で示されることにより、人はその人の強みを認識します。
評価される土壌ができるのです。
自分の強みの例文を考えていきましょう。
自分の「強み」を表現しようとすると、往々にして次のような表現になります。
「各部と連携することが得意」
「話し合いを欠かさない」
「人の意見をよく聞く」
これではあまりに抽象的でその人の強みが見えません。
そこで、『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』では、仕事での自分の強み例の書き方を紹介しました。
一行目は強みの内容です。カッコ書きはその事実です。
仕事での自分の強み例
記載例①
SNSを活用した新卒学生の募集
(2023年度 応募者数○○名 採用数△△名 2022年度 応募者数○○名 採用数△△名 2021年度 応募者数○○名 採用数△△名)
記載例②
販売店会議の企画と運営
(2023年度 販売店会議○○回開催 新規会員数△△社 2022年度 販売店会議○○回開催 新規会員数△△社 2021年度 販売店会議○○回開催 新規会員数△△社)
記載例③
販売店の指導と育成
(優績表彰販売店数 2023年度○店 2022年度○店 2021年度○店)
自分の仕事を数値化できないか?
なぜこのような記載をしたか説明します。
記載例①は、新卒学生の採用に地道に取り組んでいる人の例です。
学生に魅力的な企業に映るよう、ホームページに工夫を凝らしたり、facebookなどを活用しています。
たいへんな労力を払っているといえますが、書くとなるとなかなか事実を示しにくいのです。
そんなときは、どのようなことが生まれたのかという事実を探し出してください。
応募者や採用者が増加したならば、取り組みの成果が出たということです。カッコ書きのなかを時系列にしたのはそのためです。
数字に変化があれば、その裏にたいへんな努力があったことがわかります。採用活動におけるその人の存在も認識するのです。
数字に表さないと、そんな努力や存在がわかりません。
記載例②は、営業部門で裏方役を担っている人の例です。
このような人も事実をなかなか数字で表せません。
そんな場合は、数字で表せるものがないか考えてみることです。
記載例では販売店会議開催回数を示しました。
それは「単なる回数にすぎない」と思うかもしれませんが、開催し続けるということはたいへんなことです。そのこと自体、立派なノウハウなのです。
新規会員数も増えていることを付け足しました。販売店会議に魅力があったことを示したかったからです。
こんな記載例を目にすると、その人の労力とその人ならではのノウハウが存在していることを認識します。
自分の努力を数字で表すと、何かが生まれるのです。
記載例③は日々の業務として販売店の指導と育成に携わっている人の例です。
記載例②よりさらに事実を示しづらいと思います。
このような場合は、指導、育成した結果、どのようなことを人にもたらしたのか、考えてください。
結果は人に生まれてもよいのです。
記載例では、優績表彰を受けた販売店が生まれたことを示しました。
優績表彰を受けた主体は販売店ですが、その元を作ったのは、指導し、育成した人です。
こんな事実も堂々と書くべきです。書かなければわかりません。
「縁の下の力持ちは評価されない」と言われますが、自分の取り組んでいることを数字で表現することにより、人は存在を認識します。
評価される土壌ができるのです。
数値化することにより、人は存在を認識する
会社社会では、思わぬところに需要があります。
これから中途採用など人材拡充に力を入れようとする企業は、採用で実績をあげた人を探します。
販売店対策を抜本的に見直す必要に迫られた企業は、販売店事情に精通した人を探すからです。
数字で示しておくと、会社側のニーズに当たりやすくなるのです。
ポストへの必然性を高めるということは、会社側の需要に当たりやすくなるということなのです。
綾小路 亜也
継続している「事実」を数字で表現する から要約
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