現実を受けいれる力、乗り越える力

世のビジネス書に書かれていることは、現実を乗り越える方策だ。
しかし現実を乗り越えるには、現実を受けいれる力が必要である。
現実を受けいれることはつらいが、現実に至った「なぜ」を自分で考えないと、次の「なぜ」を迎えてしまう。
この「なぜ」は一人ひとり違う。したがって現実を乗り越える方法も一人ひとり違うのだ。

 

このことは、よくよく考えてみればわかる。
現実に至った「なぜ」がないまま、いくら方策を探し求めても、原因に真向かいしているわけではないからだ。

 

しかし、現実から脱却する方策に向かおうとするビジネスパーソンの気持ちは痛いほどわかる。
現実を受けいれることは、あまりにもつらく、それよりは、とにかく現実から脱却したいと考えたいからだ。

 

 

私の知り合いに、異動発表日に現実を知り、その場に立っていられなくなった人がいる。
その人は自分の望む姿とは異なる現実を知ったのだ。
そのようなことは、私も、多くのビジネスパーソンも経験してきた。
現実を受けいれるいうことは、そこまでつらいことなのだ。

 

現実を受けいれた瞬間は、多くのビジネスパーソンは自分を支えるだけで精一杯なはずだ。
だが、時の経過とともに、現実に至る瞬間には一定期間の蓄積があったことを、考えてもらいたい。
そうすると、気持ちもだいぶ落ち着いてくる。

 

つまり、現実は、一定期間の自分の行動の蓄積がどう評価されたかという結果なのだ。

 

そう考えられると、自分の行動を振り返れる。
自分の行動を振り返ることもつらいことだが、ここまで考えられることが、現実を受けいれる力である。
そのためには、文字通り「力」が必要なのだ。
その結果、「やはり理不尽だ」ということもあるかと思う。
そう思えたならば、なぜ理不尽な決定や評価がなされたのか、思いを巡らせてもらいたい。

 

この自分の振り返り、分析がないまま、現実から脱却する方策をいろいろ模索しても、解決への焦点が当たらないのだ。

 

ビジネス書に書かれていることは、著者が考える一般的な方策にすぎない。
けっして、あなた専用に書かれているわけではない。
さまざまな知識や方策を、あなた専用に変えるのは、自分を振り返る力ー現実を受けいれる力だ。

 

そして、現実を受けいれる力があると、本当の意味で、現実を乗り越える力が生まれる。
現実と望む姿とのギャップの理由を、自分なりに考え、整理できたからだ。
すなわち、ギャップ自体も、ギャップを埋める方法も、人それぞれ違うことに気づき、自分が克服しなければならないことにフォーカスできたことになる。
そうすると、自分の足で、自分の方法で、明日へ向かえる。
その手ごたえが、現実を乗り越える力なのだ。

 

 

私はかつて、「異動の発表のたびに『なぜ?』と思いながら、現実を受けいれているビジネスマンへ贈る」という一文を、拙著『出世はタイミングで決まる!』の冒頭に書いたことがある。
じつは、「現実を受けいれている」という言葉を、私は万感の思いで書いたのだ。
一つは、ビジネスパーソンにとって、現実を受けいれることがいかにつらいかということを、私はわかっていたからである。
もう一つは、その現実は、どこから来ているのか、考えてもらいたかったのである。

 

ビジネスパーソンの苦悩は、現実を受けいれるところから始まるのだ。

 

 

 

 

 

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2020年9月20日 | カテゴリー : 出世する人 | 投稿者 : ayanokouji