2024.09.26更新
「自分がいないと仕事が回らない」は勘違いかもしれません。自分がいないとダメという心理には、「自分にしかできない仕事がある」といった思いがあります。
自分がいないと本当に仕事が回らないのでしょうか?
そう思うことは自分にプラスでしょうか。
『出世はタイミングで決まる!』では次のように述べています。
「自分がいないと仕事が回らない」という言葉は、人事異動発表後によく聞くが、考えなくてはならないことは人事異動の「舞台裏」だ。
会社は、異動を決断する際、じつにさまざまなことを考えている。
「今の仕事は『卒業』」と考えているかもしれないし、逆に、組織のマンネリ打破、不振脱却のために、新たな血が必要と思っているかもしれない。
自分が考えている像と第三者が考えていることは違うということを、知っておく必要がある。
そして何よりも考えなければならないことは、自分自身のキャリア形成だ。
「自分がいないと回らない」と思っている限り、キャリア形成は大きく進まない。
つまり、異動発表のたびに現職場への残留が決定したならば、自分の気持ちは充たされるかもしれないが、キャリア形成に大きな変化が起こらないということだ。
そんなことから、私からの提案は、「自分がいないと回らない」という組織への思いと同じくらい、自分のキャリア形成についても思いを持ってもらいたいということである。
実際、さまざまな職務、職場を経験した方が、自分の視野も広くなり、全社視点から会社のあり方を考えることができる。
そんなことを考えたうえで、もう一度、自分の思いを確認してもらいたい。
また、「自分がいないと回らない」という心配はよくわかりますが、現実には、そんな心配はいりません。
その理由を『出世はタイミングで決まる!』では次のように述べています。
組織の人が育つときは、活躍している人が抜けた穴を埋めるときである。
きっと、みなさん自身も、活躍している人やベテラン社員の後任として頑張り、育ってきたのではないだろうか。
また、組織はいつも活躍している人やベテラン社員の転出を繰り返し、それを補完することで成り立っている。
自負心から、「自分がいないと回らない」と考えがちだが、「自分がいなくても、きっと回る」と考えることも大事なのだ。
そのような一種の「割り切り感」を持つことで、今の職務、職場と区切りをつけることもできる。
前を向いて進むことができるのだ。
私がいなくても、仕事は回る
サラリーマン社会の出世は、能力以上の要素が非常に大きいです。
「自分がいないと回らない」という組織への思いが強い人は貴重な存在ですが、残念ながら、出世といういう点では足踏みしてしまうことが多くあります。
その理由として、
キャリア形成が進まなかったことから全社視点が得られなかったこと、
キャリア形成の過程で生まれる人脈形成ができなかったことが挙げられます。
綾小路 亜也
『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』
「重宝される人より、惜しまれる人になる」を基にしました。
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出世は「構え方」で決まります
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