ビジネス書紹介
本の紹介
あなたの「拠り所」とするものは? :『キャリア・アンカー』から

2026.01.07更新
「キャリア・アンカー」は有名な理論ですが、その邦訳書がA4にして90ページの本というより、自己診断ツールであることを知っている人は少ないと思います。

この自己診断ツールは、キャリア指向質問票とキャリア・アンカー・インタビューから成ります。
アンカーは船の錨です。
自分の拠り所を表しています。
本によれば、キャリア・アンカーとは、「無理にでも選択を迫られた場合、どうしてもあきらめたり捨て去ったりができないひとつの拠り所である」と定義されます。
つまり、「そのひとのパーソナリティの階層上で最上位に位置づけられるたったひとつのセット(才能、価値観、動機からなるセット)なのです。
キャリア・アンカーには下記8つのカテゴリーがあります。
人はいずれかのカテゴリーに属しているというのです。
専門・職能別コンピタンス
全般管理コンピタンス
自律・独立
保障・安定
起業家的創造性
奉仕・社会貢献
純粋な挑戦
生活様式(ライフスタイル)
キャリア理論の要約書などには、この8つのカテゴリーの概略が記載されていますが、そんな要約書を見ると「まあ、そんなところだろう」で済んでしまいます。
しかし、邦訳書のカテゴリーの説明は、仕事のタイプ、給与と福利厚生と昇進制度に対する考え方、承認のしかたにまで及び、ものすごく詳細な記述です。
あなたも8つのカテゴリーの記述を読むと、あまりにも自分にあてはまったカテゴリーがあることに驚きます。
それと同時に、自分とはまったく異なったキャリア・アンカーを持つ人がいることにも、驚くはずです。
この実感こそが、この本を読む意味だと思います。

実際、キャリア・アンカーはどのように違うのでしょうか?
専門・職能別コンピタンスと全般管理コンピタンスの2つのキャリア・アンカーの記載内容を見てみます。
専門・職能別コンピタンス(抜粋)
仕事のタイプ
いったん目標の合意が得られ実行の段階になると、彼らは最大限の自律性を望む。
自律的に実行することを望むだけでなく、仕事を順調に進めるのに必要な、設備、予算、その他すべての資源の制約を嫌うのが普通。
給与と福利厚生
このひとたちは、広く社外までみすえての公平性を指向する。
つまり、他の組織で自分と同等の力をもっているひとがどのくらいの収入を得ているかを比較して考える。
承認のしかた
専門家にとって価値のある評価は、プロの同僚からの高い評価。
わけのわかっていないマネジャー層から承認してもらってもあまり喜ばない。
全般管理コンピタンス(抜粋)
仕事のタイプ
経営管理のアンカーをもつひとたちは、重い責任のある仕事を望む。
給与と厚生
社外と比べての公平性よりも社内のひとと比べての公平性を指向する。
承認のしかた
経営管理にアンカーのあるひとたちにとって最も重要な承認のしかたは、より責任の思い地位に昇進させること。
彼らは、自分の立場を、序列、肩書、給与、部下の数、そして予算の大きさによて総合的に判断する。
どうでしょうか?
専門・職能別コンピタンスをアンカーにする人、全般管理コンピタンスをアンカーにする人を例にとるだけで、かれらの指向性や拠り所がまったく違うことに気づくはずです。
自分のアンカーを知ることも大事ですが、自分とは異なるアンカーを持つ人がいることを知ることも、また大事だと思います。
特に現在の職場では働く人の多様化が進んでいます。
人はみな自分と同じ指向をもっていると考えると、大きな過ちにつながります。
このことも教えてくれているのが、キャリア・アンカーなのです。
出世は「構え方」で決まります
◆新百合ヶ丘総合研究所の出世四部作
こっそり読まれ続けています
ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!
出世するビジネスマナー
「出世しぐさ」のすすめ
※「出世しぐさ」は商標登録されました。
エリートの弱点を突く!
エリート社員に打ち勝つ! あなただけの出世術
新しい出世術
コロナ後の「たった一つの出世の掟」
◆新百合ヶ丘総合研究所のキャリアアップを実現する本のシリーズ
印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方
◆メルマガ「出世塾」の情報
(まずは発刊内容をご欄ください)
https://shinyuri-souken.com/?p=28756
◆キャリア理論の本紹介
https://shinyuri-souken.com/?page_id=41933





