2024.09.06更新
会議での上着の脱ぎ方には暗黙のルールがある。上司が脱ぐのを見てから脱ぐということだ。ナンセンスなルールのようだが、今でも上司の頭にある。
じつは、かつては「オレが上着を脱ぐまで待てよ」と、上司は注意を与えていた。
そのうえで、「今日は暑いので、上着を脱いで会議をやろう」という発言があり、いっせいに上着を脱いだ。
今は軽装が当たり前となり、会議では上着を着ている人もいれば、上着を脱いでいる人もいる。
また、今の時代、「オレが上着を脱ぐまで待てよ」という発言は、パワハラ発言のようにも聞こえる。
人の暑い、寒いという体感には差があり、そんなことにまで上司が口に出すのはおかしいといった考えのほうが主流かもしれない。
そんなこともあって、かつて不文律となっていたルールが消えたのだ。
ビジネスマナーの本にも、もちろん書かれていないが、著者たちの多くはそんなルールが存在したこと自体知らないのかもしれない。
かつては上司が上着を脱いだのを見て、上着を脱いだ
しかし、このルールについて、あなたには考えてもらいたいのだ。
それは、社長や役員が出席するような会議では、何も言われなくても上着を着ているからである。
それなのに、なぜ部や課の主催する会議では、上着を着なくてもいいと思っているのだろうか?
「そこまでする必要がない」と自分で判断してしまっているからではないだろうか。
しかし、会議主催者の思いだってある。
たとえば、部の会議では、部長は
「今月は上半期の締め切り月なので、気合を入れてやろう」
「今日は、大事なことを伝達しなければならない」
「ビシッと締めていこう」
と考えているかもしれない。
そんな思いを心に秘めた部長は必ず上着を着用しているはずだ。
こう考えてみると、会議に臨むマナーのようなものが見えてくる。
会議の性格や趣旨は会議主催者が決めているのだから、出席者は、会議主催者に合わせたほうがよいということだ。
したがって、会議主催者が上着を着用しているならば、会議出席者は上着を着用した方がよいことになる。
いま、会議を開催するにあたって、出席者が上着を着用していないからといって注意する上司はいない。
注意する人がいないから、会議に出席するマナーがわからなくなっている。
しかし、主催者の脳裏には、会議に臨む人の姿勢はしっかり刻まれている。
ここがミソなのだ。
会議での発言も重要だが、会議に臨む姿勢はさらに重要であり、人の記憶にハッキリと残る。
あなたには、会議が始まる前、自然な「しぐさ」で会議主催者の姿、表情を見るくせをつけてもらいたい。
綾小路 亜也
上着は、上司が脱ぐのを見てから脱ぐ から
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