2022.08.25更新
なぜ、悔しい思いをした人への対応が出世への道を分けるのだろうか?
悔しい思いをしたとき、人が言った言葉はいつまでも消えることなく残り続けるからだ。
いまの時代、出世は上司からの評価だけでは決まらない。
その人を取り囲む多くの人の意見を基に決まる。
悔しい思いをしたときの記憶が、「反対票」を生むことがあるのだ。
「出世する人」は悔しい思いは、悔しい思いをした人にしかわからないことを、よく知っている。
だから、悔しい思いをした人と事実だけを共有し、それ以外は口にしない。
このことが出世する人と出世できない人を分けていると言っても過言ではない。
具体的に、どういうことだろうか?
昇進できなかった、希望どおりに異動できなかったなど悔しい思いをしている人に、
つい、慰めたり励ましたりするつもりで、
「悔しいよね。次の職場で頑張って会社を見返してやろう」
「落ち込まないで、頑張っていこう」
などと言ってしまう。
言う人には悪意がなく、そんな言葉を投げかけることが職場の仲間、友人としての務めだと思っている。
言われた人もうなずくか無言でいる。
言った人はそんな言葉を投げかけてよかったと思っている。
しかし、そんな言葉を言われた人の内心は違うかもしれない。
「次の職場で頑張れって? そんな言葉軽々しく使うな!」
「落ちこむなって? おまえにオレの気持ちがわかるか!」
と思っていることだってあるのだ。
なぜ、そのような言葉がいけないのだろうか?
「悔しいよね。次の職場で頑張って会社を見返してやろうよ」、「落ち込まないで、頑張っていこう」には、言った人の気持ちが入っているからだ。
わかりづらい話だが、このことを理解するために参考になる言葉がある。
三上ナナエさんの本には、「共感とは、肯定も否定もせず『ただ相手の気持ちを受け取ること』」と書いてある。
(『仕事も人間関係もうまくいく 「気遣い」のキホン』)
悔しい思いをした人には、「ただ相手の気持ちを受け取ること」が必要なのだ。
だから、悔しい思いをした人への対応は、相手が「悔しい」と言ったなら、「悔しいよね」、「頑張るぞ」と言ったなら、「頑張って」というオウム返しが正解だ。
悔しい思いは悔しい思いをした人にしかわからないが、どんなとき、悔しい思いをしているのかもまたわからない。
人が気づかないところで悔しい思いをしていることだってあるのだ。
サラリーマン社会では、栄転のときより悔しい思いをしたときに、電話がかかってくることが多い。
また、慰めの言葉を言ったあとに、悔しい思いをした人の横で、栄転した人に「さすがだね」と電話をかける人までいる。
悔しい思いをした人からすれば、慰めも励ましも、全部、興味本位に思えてしまう。
そんな人たちはぜったいに出世しない。
『「出世しぐさ」のすすめ』
悔しい思いをした人への対応が、出世への道を分ける から
関連記事:悔しい思いをした人に、どう声を掛けたらよいでしょうか?
本の目次
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