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一万円札の印には、何と書かれているか?
2025.02.24更新
新一万円札にもハンコが押してある。ハンコの文字には何と書かれているだろうか? 一万円札がなければ五千円札、千円札でもかまわない。印は同じだからだ。
(答えは末尾記載)
「おいおいマジかよ。全然わからない」ということにならないだろうか?
全然わからなければ、お札をひっくり返して、裏に押されている印を見てもらいたい。
今度は、少しわかるかもしれない。
これが知識というものだ。
毎日、財布から出し入れしている一万円札や五千円札、千円札の印に何て書かれているのかわからないでいる。
しかも、この字は漢字のルーツになっている字だ。
それなのに、私たちは「ちょっと大学で国文学を専攻しまして……」などと人に話している。
しかし、世の中うまくできたもので、
「読めない」ことが、強力な武器になることがある。
今度は、「読めない」ことが、なぜ強力な武器になるかを考えてもらいたい。
あなたが、このような読めない字のハンコを持った場合のことを考えてもらいたい。
どうだろう?
こんな読めない字のハンコを持っているのは、あなた以外いないからだ。
人から「これは、おまえが押したハンコだろ!」と言われても、
「違いますよ。私のハンコはこんな字ですから」とハンコを見せれば、相手はグーの音も出ない。
これが、ありふれたハンコだった場合は、
あなたは「自分のとは違うように見えるんですが……」と言わざるを得ないし、
自分のハンコではないことを証明しなければならない。
「読めない」ハンコを持っていることは、成りすましにあう危険性がグっと減るということなのだ。
この書体が篆書(てんしょ)体。一万円札に押された印と同じ書体だ
世の中、悪いヤツが多く、成りすまし事件は多く起きている。
もっと悪いヤツもいる。
ハンコの跡(これを印影という)から、ハンコを偽造する輩もいる。
彼らの手にかかったら、ありふれたハンコの複製などはいとも簡単だ。
偽造したハンコで、勝手に不動産を売買したり、銀行から多額の金銭を引き出したりすることが、現に多く起きている。
「読めない」ハンコは、情報セキュリティ時代に武器になるのだ。
そう考えると、「読めない」ハンコをどこで使ったらよいかは、自ずと見えてくる。
銀行印、実印に使えばよいということになる。
しかし、一般の人は、銀行印、実印を、このような「読めないハンコ」で作らない。
なぜか?
面倒くさいということもあるが、ハンコの話は暗く、楽しくなく、わかりづらいからである。
「しっかりしたハンコのセットを持っておく必要がある」と思って、ハンコの販売サイトを覗くと、覗いたただけで目はチカチカし、頭が痛くなり、お腹はいっぱいになってしまう。
それに、実印にはこの書体、この大きさで、この印材で、銀行印にはこれこれで……といっぺんに言われても、何が何だかわからなくなり、「もう、いいや」となり、いまあるハンコで間に合わせてしまう。
きっと、ものごとの段取りというものは、そうではないのだろう。
最初に簡潔な説明があり、次に理由があってしかるべきだ。
のっけから、「銀行印はこれ」「実印はこれ」ではないのだと思う。
腹落ちが必要なのだ。
腹落ち度という観点で、あなたに最後のクイズを出したい。
「読めない」ハンコの意味を考えたあなたは、きっと答えを出せるはずである。
いままで「読めない」ハンコの威力を説明してきたが、
逆に、読めなければならないハンコは何か? というクイズだ。
どうだろう?
正解は認印だ。
会社では報告文書や申請に使い、家では町内会の回覧板や宅配の受け取りなどに使うハンコだ。
このような場合は、誰が押したということが一目でわかることが必要だからだ。
押した人がわかれば、その人に確認することもできるし、照会することもできる。
会社で「読めない」ハンコを押しても、「誰のハンコだ?」と言われたら、押した意味はまったくない。
ハンコの世界は、入りづらく楽しくないから、一般の人は(マニアの人もいるが)、ついつい関心が薄くなる。
だが、世の中は不思議なもので、人が関心を寄せあう世界では、なかなか差がつかない。
人が関心を寄せないところで、差がつくことが多い。
その一つがハンコだ。
綾小路 亜也
答え
表には「総裁之印」、裏には「発券局長」と書かれている。
この書体は篆書体(てんしょたい)と言い、漢字として最古の書体だ。
象形文字の色を強く残している。
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お札に押されている印が篆書体 から
5千円札、千円札にも同様の印が
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