2023.05.24更新
私たちはビジネス書などから、出世する人に「やり手」とか「はしっこい」というイメージを持つ。
しかし、「やり手」「はしっこい人」が実際に出世したかといえば、そうとは限らない。
不器用さが出世に有利に働くことが多いからだ。
不器用さが出世に有利に働く?
私が見たある部長の話をしておこう。
まだビジネスマンとして駆け出しだったころ、私が担当する上場企業を囲むゴルフコンペに、課長と一緒に参加したことがある。
一組目はその上場企業の経理部長を中心とするパーティーだった。
私は、その経理部長のずんぐりとした体格から、たいへん失礼ながら(あまりゴルフはお上手ではないだろうな)と想像した。
予想は的中した。
オナーとしてティーショットを打った部長のフォームを見て驚いた。
テークバックがほとんどないのだ。それにクラブを振るというよりは、ボールにちょこんと当てただけだった。
だが、ボールは100ヤードほど飛び、しかもフェアウエーセンターをキープした。
その部長は一日中そんなスタイルで確実に100ヤードずつ刻んでいった。
コンペが終了したあとで、私の課長が言った言葉は今でも忘れない。
私の課長は「きっと上の人からも好かれる人だろうな」と言ったのだ。その部長のことを話した。
この場合の上の人とは、トップや役員という意味だ。
その部長は上場企業の部長に就いただけでも素晴らしいが、
はたして、その後も出世していったのだ。
上司が部下を見るとき、
何もかもソツなく完璧にこなす部下のことは評価するに決まっている。
そんな部下を上司は可愛がり、昇進候補に挙げるだろう。
しかし、上司は、一生懸命頑張っているが、なにか不器用な面を持っている部下も、また可愛いと思う。
上司は不器用な部下に微笑む
上司からのプッシュを考えた場合、
そんな不器用な部分を持った部下へのプッシュの方が、強くなるかもしれない。
それは、上司は完璧でソツなくこなす部下は、自分が強くプッシュしなくとも昇進できると考えるかもしれないからだ。
一方、どこか不器用さを持つ部下には、自分がなんとかしなければならないと思う。
そんなことは実際にあるに違いない。
だから、みなさんは、自分の不器用な部分に悩む必要などない。
それが自分らしさであり、それがみなさんの魅力かもしれないからである。
みなさんには、そんな自分の不器用な部分を大切にしてもらいたい。
ただし、どんな場合でも一生懸命やることは必要だ。
綾小路 亜也
『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』
上司に可愛がられる不器用さを大切にする から
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