「定性評価」の自己評価はどうする? ー「程度」を数字に

2024.04.19更新

 

定性評価は、数値化して表せない対象への評価だ。だから評価が難しい。評価基準も曖昧だ
もし被評価者が「程度」を示せたら、どうなるだろう?

 

定性評価を抽象的と感じないだろうか?

 

評価しやすくなるはずだ。

評価しやすくなるということは、良い評価につながる可能性が高いということだ。

 

このことを考えないと、年度末の自己評価は次のようになる。

 

「会社方針を部下に伝達し、徹底しながら組織運営を図った」

 

「コンプライアンスの重要性を部下に徹底し、指導した」

 

「他部門との調整を図りながら、業務を遂行した」………

 

 

「徹底」「調整」という言葉で、程度を表現したかったのだと思う。

しかし、そんな自己評価に対し、上司は標準以上の評価をするだろうか?

 

これでは、「程度」の判断の仕様がないのだ。

 

年度末評価で苦戦する人は、決まってこのような自己評価をしている。

 

 

抽象的な表現になっていないか?

 

コロナ後の「たった一つの出世の掟」では、

自分が行ったことを、数字で示すことをすすめた。

 

その心は、事実が数字で示されていると、悪い評価につながらないことを、

長い会社生活のなかで知ったからだ。

 

それは、上司や会社に判断材料を示すということである。

判断材料が示された答案には、悪い点がつかないのだ。

 

そのためには、自分が行ったことをシッカリ記録に残すことが大事だ。

 

 

行動を記録に残す

 

記録で残しておくと、

定性評価項目も、次のような自己評価になる。

 

組織運営

・毎週水曜日、課ミーティング実施。会社施策を徹底するとともに課の課題も論議。

課の課題

①残業が多い 

「生産性向上打ち合わせ会」実施 

月2回実施 チーム責任者○○

②お客さまからの電話による問い合わせが多い 

「分析委員会」立ち上げ 

月2回実施 チーム責任者△△

 

 

コンプライアンス

月2回実施(第2、第4水曜日) 月別テーマ ………

「お客さまからの苦情分析」

①対応の遅れ6件 ②商品説明不十分7件 ③電話対応8件

「改善委員会」の開催 

6/7 9/2 11/3 1/18 2/21 実施

 

 

部下指導

・若手営業職の戦力化

①問い合わせマニュアル作成 9/15完成 配布

②課内ブラザー制度の導入 

○○職員→ブラザー△△ ✕✕職員→ブラザー□□

③個別指導の実施(第1、第3木曜日)

④同行訪問 ○回実施 

(6/7 7/4 8/1 9/22 10/5 11/7 12/16 1/18 2/21 3/5)

 

 

どうだろう? 

完全に「程度」を表現したわけではないが、

これならば「やった事実」がハッキリ見える。

定性評価項目への向かい方と状況が読み取れるのだ。

 

きっと評価者に訴えるものがある。

 

こんな答案が提出されたら、高い評価につながることは間違いないだろう。

 

それは、述べたとおり、多くの人の答案が「会社方針を部下に伝達し、徹底しながら組織運営を図った」「コンプライアンスの重要性を部下に徹底し、指導した」方式だからだ。

 

ここであなたの答案が大きく際立つ。

 

 

 

考えておきたいことは、定性評価が高い人は、私が示したような答案用紙を実際に提出しているということだ。

 

その人たちは定性評価で得点を上げるコツを知っている。

 

定性評価も、行動の量に帰着する。

みなさんは、行動の量を示し、定性評価で大きく得点を稼いでもらいたい。

 

綾小路 亜也

 

 

数字で示せるものがないか考える

 

 

関連記事:「事実」が示されている答案には、悪い点はつかない

「自分の強み」がわからない人へ ー 継続している事実を数字に

 

 

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