2024.08.30更新
自己肯定感を高める方法として「気持ちの持ち方」や「とるべき行動」などが紹介されています。
しかし、そこに自分を振り返る「柱」が必要です。
自分を振り返る「柱」としておすすめしたいのは、「キャリアの棚卸し」です。
1.自分の「棚卸し」とは
「棚卸し」とは、どのようなことでしょうか?
じつは「自己棚卸しシート」というものがあります。
厚生労働省が作成したもので、下のシートは、
(1) 子育てしながら就業中の女性
(2) 育児(休暇)からの復帰を考えている女性
を対象にしたものです。
厚生労働省作成「自己棚卸しシート」
シートは下記にあります
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11800000-Shokugyounouryokukaihatsukyoku/0000199574.pdf
シートのサブタイトルに注目してください。
「これまでの私の歩みを振り返ろう」と書かれています。
シートは、過去から現在まで、時系列に記入するようになっています。
そう、過去から現在までの自分を振り返ることが、自分の「棚卸し」なのです。
ただ、漫然と振り返らないように、このシートの「仕事」の欄では、
「会社名/業界職種・部門・職位等」「大きな出来事や 最も注力した/苦労した事例」「得た能力・スキル等」を記入するようになっています。
2.「キャリアの棚卸し」とは
紹介したシートの「仕事」の振り返りの部分が、「キャリアの棚卸し」です。
すなわち、これまでの仕事を振り返ることにより、自分を掘り下げて考えるということです。
「キャリアの棚卸し」については、さまざまな「キャリア棚卸しシート」が存在します。
仕事欄の区分が、「勤務先・職種」「職務」「実績」となっていることが一般的です。
「キャリアの棚卸し」をすることで、何が得られるのでしょうか?
シートに記入することにより、自分の強みやスキルを改めて認識できますよね。
また、転職の際などに企業に提出する履歴書や職務経歴書作成の下準備にもなります。
自分の価値観といったものを発見できるかもしれません。
上記から、「キャリアの棚卸し」は転職活動などに有効に働くと言われています。
つまり「キャリの棚卸し」は、自分を明確にすることなのです。
求職活動では、「棚卸し」することで、説得力のある履歴書や職務経歴書につながる
3.「棚卸し」で、自己肯定感が高まる訳は?
では、「キャリアの棚卸し」をすることで、なぜ自己肯定感が高まるのでしょう?
シートに記入していくと、
「あのときはつらい思いをした」「本当に苦労した」
などと、思い出すのも嫌な時期があるのではないでしょうか。
そのとき、一緒に働いた人の顔も浮かぶはずです。
しかし考えてみてください。
そんな時期もたしかにあったが、そんな時期を経て、今の自分があるのではないでしょうか?
このことは、これまでの仕事を時系列に書いてみるとハッキリわかります。
すると、
「あのときはつらい思いをしたよな」「本当に苦労したよな」に変わります。
語尾に「よな」が付いたのは、現在の自分を通して、過去を見たからです。
つまり自分を俯瞰して見たということです。
「キャリアの棚卸し」の最大の効果は、自分を俯瞰して見られることにあります。
自己肯定感が低いのは、そのとき、そのときの意味を見出せないでいるからです。
しかし、どんなときにも意味はあるのです。
実際、つらい思いをしても、苦労しても、成果が出なくても、つかんだものは必ずあります。
重要なことは、どうしたら前を向き進めるかということです。
自分が行ってきたことに意味を見出せないと、なかなか前へ進めません。
ぜひ、「キャリアの棚卸し」をすることで、自分が行ってきたことの意味を見出し、前に進む力にしていただきたいと思います。
綾小路 亜也
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