2024.11.01更新
会社で、賢いと言われる人はどんな人でしょう? 頭脳的にではなく、本当の意味で賢い人です。
1.目的や大切にしているものを見失わない人
このことは、言うは容易いですが、非常に難しいことです。
組織の課題や目標、人間関係などに引っ張られ、目的や自分が大切にしているものが、他のものに置き換わってしまうからです。
そんななか、「自分の道を歩んだね」「大切にしているものを守ったね」と人が感じたとき、自分がなかなかできないことから、「あの人は賢い」と言うのです。
それは称賛の言葉に違いありません。
その時の状況や環境に染まらなかったということです。
2.大人の対応をした人
会社社会は軋轢の世界でもあります。
同じ会社でも利害が対立するからです。
また、議論でも、一方が勝てば、他方が負けるという現象が起きます。
だから感情が伴うのです。
そんななか、感情に左右されず、相手の立場を尊重し、一歩譲る人がいます。
そんな人を見て、人は「大人の対応をした」と言います。
この言葉にも、自分ができないことから、称賛の意味が込められています。
賢い人は敵を作らないのです。
3.課題は認識するが、今に全力を尽くす人
会社社会には不満がつきものです。
置かれた環境、現在の制度、人員配置など、不満を挙げれば切りがありません。
しかし不満を言ったからといって、課題が解決するわけではありません。
また、不満をまくしたてたからと言って、先に進むわけでもありません。
課題を認識しつつも、今に全力を尽くす人を見て、人は「あの人は賢い」と言います。
ここにも、称賛の意味が込められています。
こうして考えてみると、会社社会の「賢い人」は、よく言われている「できる人」「優秀な人」とは、だいぶ異なります。
それは「生き方が賢い」ということです。
「できる人」「優秀な人」が、激動の会社社会を生き抜けるわけではありません。
「生き方が賢い人」が生き抜けるのです。
その意味で、「生き方が賢い人」は「本当の意味で強い人」と言えます。
綾小路 亜也
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