2024.11.21更新
職場への土産は「買った方がよい」と、「気づかい」「気くばり」の本には書かれている。しかし実際には、職場にお土産は買わないという人も多くいる。
職場への土産は買った方がよいのか、それとも気にすることはないのか?
私も職場への土産を躊躇した一人だったが、あるときから買っていくようになった。
それは、職場への土産を躊躇して理由の裏返しが、土産の意味だということに気づいたからだ。
私は土産のことを考えるだけでも億劫だったし、1000円程度の菓子をわざわざ会社に持っていくのも変な話だと思っていた。
職場の人に渡すときも気恥ずかしかった。
しかし、考えてみれば、私が思ったことの裏返しが土産の意味なのだ。
それは、
1.土産のことを考えるということは、自分の休みや出張の間、カバーしてくれた職場の人を考えるということだ。
2.わざわざ旅行先や出張先から持ち帰るということが土産の意味であり、そこに価値がある。
3.土産を渡すことによって、コミュニケーションが生まれるかもしれない。
これらすべてをひっくるめたものが、土産の価値だということに私は気がついたのだ。
土産を買う意味は?
もう一つ、大きな意味がある。
それは職場の人から土産をもらったときのことを考えるとわかる。
旅行先がわかるのだ。
旅行先から、家庭でのパパぶり、ママぶりのようなものが伝わってくるときがある。
その人の意外な側面を見たような気にもなり、急にその人との距離が縮まったような感覚になる。
また、出張先からのみやげをもらうと、「青森に行っていたのか。遠くてたいへんだったろうな」と、その人の頑張っている姿が浮かぶ。
手土産から旅行先が浮かぶ
私たちは、毎日顔を突きあわせて仕事をしているのに、職場の人のことを意外に知らない。
家族構成も知らず、その人の楽しみや趣味も知らない。
その人の家庭での姿、生活の場面などは想像もつかない。
仕事だって同じだ。
職場の人が出張した場合でも、その人が得意先などに説明している姿など想像できない。
どこに、なにをしに行ったのかさえわかっていないことも多い。
そんななかで、土産をもらうと、一瞬でもその人の姿を想像できる。
手土産はその人を想像させる
現実問題、仕事のやりやすさというものは、自分を知ってもらっているかどうかに左右されることが多い。
自分のことを知ってもらうと、職場の中で共有感のようなものが生まれる。
職場の人は家庭の事情などを察してくれて、子供が熱を出したりしたときは、「早く帰って」と言ってくれるし、明日、子供の運動会といった場合は、「ママも頑張って!」などと声をかけてくれる。
職場へのみやげに端を発して打ち解けるような空気が生まれ、その結果、仕事も頼みやすくなることがあるのだ。
出張の際に買った土産も、いまの自分の仕事と状況を知ってもらえる。
そうすると、職場内で自分を応援してくれるような空気が生まれ、仕事も頼みやすくなる。
「職場へのみやげ、どうしようか?」と迷ったり、悩んだりしていたならば、自分を知ってもらうチャンスと考え、持っていくことを私はすすめたい。
綾小路 亜也
職場へのみやげは、あなたを知ってもらうチャンス! から
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