よい評価を得ようと思い、自己評価シートに向かったものの、意外に書けなかった経験は誰しももっていると思います。
その結果、よい評価をあきらめてしまうのです。
ここを、正しい評価を得ようと考えると、評価欄が埋まっていきます。
正しい評価を得ようと考えると、自分が行った事実を振り返り、その事実を記載するからです。
上司も「できた」「半分できた」「できなかった」という自己評価よりも、どのような事実があったを知りたいと考えています。上司も正しい評価をしたいからです。
そんな上司にとって、事実が記載されている答案はそれだけで基礎点が高いのです。
そして、その答案には、厳然と「やった事実」があります。
だから、正しい評価を得ようと考えた自己評価は、結果的によい評価につながるのです。
しかし、会社社会には「やった事実」を遠慮して書かない人がいます。
縁の下の力持ちのような存在になっている人です。
自分のやったことが「成果」と思えないと、書けないのです。
たしかに、ビジネス書などで述べられていることは、みな「成果」の強調です。
拙著『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』では、「やった事実」を書けないという問題を取りあげました。
次のような人を例に挙げました。
いずれも縁の下の力持ちのような存在になっている人です。
①新卒学生の採用に地道に取り組んでいる人
②営業部門で裏方役を担っている人
③日々の業務として販売店の指導と育成に携わっている人
彼らが行った事実を次のように表現してみました。
(番号は前記番号に対応しています)
①SNSを活用した新卒学生の募集
(2021年度 応募者数○○名 採用数△△名 2020年度 応募者数○○名 採用数△△名 2019年度 応募者数○○名 採用数△△名)
②販売店会議の企画と運営
(2021年度 販売店会議○○回開催 新規会員数△△社 2020年度 販売店会議○○回開催 新規会員数△△社 2019年度 販売店会議○○回開催 新規会員数△△社)
③販売店の指導と育成
(優績表彰販売店数 2021年度○店 2020年度○店 2019年度○店)
( )内が、その人が「やった事実」です。
時系列に記載したのは、継続的な結果が出ていることを示したかったからです。
③については、優績表彰を受けた主体は販売店ですが、その元を作ったのは、指導し、育成した人です。このような事実も堂々と書くべきです。
このように「やった事実」が示されていると、組織への貢献があったことを上司は知ります。
だから正しい評価につながるのです。
そして組織への貢献を上司が認識することで、よい評価が得られるのです。
考えてみれば、企業で働くビジネスマンは誰一人として、組織に貢献していない人などいません。
みんな何らかの形で貢献しています。
組織への貢献の事実をためらわず書くということがポイントです。
その事実を評価するのは上司なり会社です。
ただ、事実が書かれていないと判断のしようがありません。
言い換えると、正しい評価につながらないのです。
だから、事実を書くのです。
会社社会は、「よい評価を得られなかった」と肩を落とすビジネスマンばかりです。
ここを、正しい評価を得られなかったと考えると、ずいぶんと捉え方は変わります。
正しい評価を得るためにはどうしたらよいか考えられるからです。
そのためには、
自分がやっていることを知ってもらうということもあります。
タイムリーに報告するということもあります。
いまの方法がよいのかということもあります。
いま、企業の成果の捉え方は変わってきました。
かつては、華々しい成果をあげた人を評価していましたが、いまは、組織のために継続的な結果を出し続ける人を評価するようになりました。
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