自分を言語化するとは、ビジネスマンの場合、自分をわかってもらうことだ。自分をわかってもらうには、今の職務と、経験を知ってもらうことだ。
それが一番与えられている場は、自己申告書である。
実際、人事異動は、職員の自己申告書の記載内容を基に、作業が進められる。
ところが、多くのビジネスマンは、自分の仕事をうまく言語化できない。
人事異動は、需要と供給のバランスで成り立っている。
それでは、求める人になりにくいのだ。
言語化を、難しく考えない方がいい。
自分の仕事を、具体的に書くことだ。
営業職なら、
「○○地域担当 販売店数△△店 今年度新設目標✕✕店」
「○○グループ担当 ○○グループ前年度売上△△ 今年度目標✕✕」
といった具合だ。
(記載例は『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』から)
こんな小さな具体性が、人事の人の目を引く。
人事の人は、各部署の「需要」を把握したうえで、「供給者」を決めているからだ。
そして一般的に、人事の目に留まった人の異動は、希望に沿った異動となることが多い。
ポイントは、自分の業務の「役割」「規模」を織り込むことだ。
今の仕事を言語化できるか?
管理職も、自分の管轄範囲を言語化することが、大事だ。
○○営業所統括 (2020年度売上実績△△ 2021年度予算✕✕)
あるいは(総合職○○名 一般職△△名 契約社員・パート✕✕名在籍)
・営業部門以外の課長なら、
○○業務の企画・立案及び△△の運営
といった具合だ。
(記載例は『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』から)
会社は、上の職務に昇進させるようとするとき、規模的に任せて大丈夫かという懸念が働くからだ。
現職務の「規模」か「役割」を、言語化することが重要ということである。
自分を言語化するというと、自分の「価値観、興味、関心事項」「強み」を表現することと、多くの人は考える。
それはとても大事なことだ。自己理解にも役立つ。
実際、厚生労働省作成のジョブ・カードの1枚目(様式1-1 キャリアプランシート)の冒頭に、その欄が設けられている。
しかし、その人を知るには、様式2の「職務経歴シート」を見た方がわかりやすいという声を、キャリアカウンセリングの場でよく聞く。
「職務経歴シート」に記載されているのは、「職務の内容」だ。
過去から現在に至る「職務の内容」ということである。
つまり、その人が経験してきた「職務の内容」に、その職務をどう感じ、どう受け取ったかを含めて、その人が表れているというのだ。
企業で働くビジネスマンにとって、文字として、一番自分が表れるのは自己申告書だ。
「現在の職務欄」も「経験した職務欄」もある。
「自分の強み」や「将来取り組みたい仕事」を書く欄まである。
そればかりではない。「保有資格」や特技を書く欄まで設けられている。
まさに、自己申告書は、キャリアプランシートや職務経歴書、職業能力証明(免許・資格)シートと同じ機能をもっているのだ。
それは自分を言語化する場である。
綾小路 亜也
自己申告書は自分を言語化する場
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