「できる社員」は結論から話すのではなく、件名から話す

2024.04.21更新

 

「結論から話せ」と言われているが、結論から話し、はまってしまう部下は多い。
結論から話さない方がいいケースもあるのだ。

結論から話せ」と言われているが

どんなケースか?

それには報告のパターンを考える必要がある。

 

報告には、あらかじめ報告する内容が、報告する側と受ける側とで共有されているケースと、共有されていないケースがある。

 

共有されているケースは、

上司から「あの件、どうなった?」と言われたときや、会議などで報告のテーマが決められているときだ。

そんなケースは、結論から話すべきだ。

 

共有されていないケースは、

あることについて初めて報告するケースだ。

トラブルが発生したこと、自分の部下のことを報告するケース、売り上げ不振を報告するケースなどだ。

 

あることについて初めて報告するときは、多くはいい報告ではない。

そんなケースのときは、結論から話さない方がいいのだ。

 

 

報告には2つのパターンがある

 

実際に、例に挙げたことを結論から話すと、どういう報告になるのか考えてみたい。

 

こんな報告になるはずだ。

「○○商事の契約を他社に取られました」

「部下の△△が、会社をやめると言っています」

「今月、売り上げはいきません」

 

どうだろう?

報告を受けた側は「なんだって!」と叫ぶのではないだろうか。

上司の部屋から怒鳴り声が聞こえるのは、たいがいこんなケースだ。

 

 

結論から話すと、はまってしまうケースがある

 

だが、件名から話すと、報告を受ける側の反応は違ってくる。

 

「○○商事の件ですが」

「部下の件ですが」

「今月の売り上げの件ですが」

と切り出すと、

おそらく上司は「どうした?」と聞くはずだ。

 

そして、上司の脳裏にはその件名について、さまざまなことが頭を駆け巡る。

(○○商事の件はオレも心配していたんだ。先日、○○商事を訪問したとき、同業者のような人を見かけた。やはり、その件なんだ……)

(△△君とこの間すれ違ったが、元気がなさそうだったからな……)

(売り上げ速報を見て、ずいぶん進捗が悪いと思っていたが、やはりその件なんだ……)

 

件名を言われると、報告を受ける側は一瞬のうちに、さまざまなことが脳裏をよぎるのだ。

 

これが心の準備なのだ。

件名を言われと、報告を受ける側は、報告の内容に歩み寄ってくる。

 

 

不思議なことに、「できる社員」が報告して怒られたという話は聞かない。

 

「できる社員」は、あることについて初めて報告する場合は、件名から話し、相手に心の準備を与えてから報告しているからである。

 

綾小路 亜也

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

㉑ 「できる社員」は結論から話すのではなく件名から話す から抜粋

 

 

件名から入ると、上司は心の準備ができる

 

 

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