上司は部下に「70点でいいから、早く提出しろ」と言う。その意味は、不完全でもいいということなのか、それとも完璧でなくてもよいということなのか?
この70点という言葉に、ビジネスマンは悩む。
70点というレベルがわからないからだ。
そんなとき、参考になるのは、国家資格の合格基準かもしれない。
たいがい70点が合格ラインになっているからだ。
そう考えると、70点は「だいたいできている」と認められ、ぎりぎり合格をもらえレベルといえる。
では、なぜ上司は100点とは言わず、70点と言うのだろうか?
それは100点に越したことはないが、そこを目指すと、ものすごく時間と労力がかかる。
それよりも、「だいたいできているレベル」で、先に進めということである。
ビジネスは時間との勝負であり、先に進むことが、何よりも重視されるからだ。
100点をめざすと、時間と労力が
不完全主義も脱完璧主義も、完璧を求めないという点では一致しているが、不完全主義は、不完全な状態を受け入れるという心の状態を重視しているようだ。
しかし、ことビジネスに関しては、脱完璧主義の方がわかりやすいかもしれない。
ビジネスには相手がいる。
相手のことを考えれば、不完全という言葉には抵抗感があり、それでは仕事が終わったことにはならないと考えるからである。
この点について、『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』では、仕事は完璧でなくても、「完結」することが大事と述べている。
やはり、やり終えるという動作は必要ということだ。
そして、本当に「完結」したと言える状態かチェックし、ここでOKと言えるならば、その状態は合格ラインに達しているということだ。
これが70点の目安かもしれない。
どんな場合も、「完結」することは必要
本当に重要なことは、100点ー70点=30点分の使い道である。
30点分、取引先や上司に早く書類を渡すことができたならば、その分、処理や確認が早くなる。
修正が必要な場合も、早く対処できる。
また30点分、違う仕事や新たな仕事に使うこともできる。
あるいは30点分、仕事を早く切り上げ、リフレッシュの時間に充当することができる。
これが30点分の効果なのだ。
したがって、30点分をどう使うかというプランニングが伴わないと、単に「仕事は完璧でなくてもいい」といった寂しい結論で終わってしまう。
30点分、早く提出する
関連記事:仕事は完結する
新しい出世術
本の目次スマホで読む方法
YouTubeでも紹介しています
◆新百合ヶ丘総合研究所の出世を現実につかむ本
こっそり読まれ続けています
ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!
出世するビジネスマナー
「出世しぐさ」のすすめ
※「出世しぐさ」は商標登録されました。
エリートの弱点を突く!
エリート社員に打ち勝つ! あなただけの出世術
◆新百合ヶ丘総合研究所のキャリアアップを実現する本のシリーズ
印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方
◆メルマガ「出世塾」の情報
(まずは発刊内容をご覧ください)
https://shinyuri-souken.com/?p=28756
◆キャリア理論の本紹介
https://shinyuri-souken.com/?page_id=41933
出世は「構え方」で決まります
◆新百合ヶ丘総合研究所の出世四部作