2023.06.08更新
昇進できなかったとき、いつか必ず会社を見返してやりたいと思う。
だが、見返す方法をなかなか見つけられない。
そんなビジネスマンに、4冊の出世本を書いた著者がアドバイスを送りたい。
会社を見返すには、
「自分がいないと困る」という状況を作り上げ、自分の存在を認識させることが必要だ。
これが結果で見返すということだ。仕事で見返すということでもある。
そのためには、組織のために継続した行動をとることだ。
そして、自分だけの情報を持つことである。
会社を見返す方法
1.組織のために継続した行動をとる
まず、組織のための継続した行動についてだ。
そのためには、つらい作業だが、自分がなぜ評価されないのか考える必要がある。
結果が出なかったからか?
しかし結果を出したこともあったのではないだろうか。
考えておきたいことは、
いまの会社社会では、単発的な結果はあまり評価されないということだ。
それよりも継続的な結果に重きが置かれる。組織運営上、必要だからだ。
継続的な結果を生み出すものは、継続した行動だ。
継続した行動というと、わかりにくいかもしれないが、
『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』で次の例を挙げた。
・得意先向けのセミナーをいつもトラブルなく運営する人。
・重要得意先対応で、良好な関係を維持している人。
・新卒学生の募集にたえず取り組んでいる人。
・販売店会議の企画と運営を担っている人。
・販売店の指導と育成を行っている人。
見ていただくとわかるが、けっして華々しい行動ではない。
しかし、一貫して、組織のための行動をとっている。
これが、継続した行動である。
こんな継続した行動をとっている人に、会社は必ず目をとめる。
その人なしでは、組織の運営が成り立たないからである。
平たく言えば、その人がいないと困るからだ。
ここで、会社はその人の存在をハッキリ認識する。
そう、「自分がいないと困る」という状況を作り上げ、
自分の存在を認識させることが、結果で見返すということなのだ。
仕事で見返すということでもある。
そのためには、継続的な行動が必要ということになる。
ここで、今の出世事情についても言及しておきたい。
かつては出世といえば、華々しい結果が必要だった。
そのための華々しい行動が目をひいた。
しかし、今、企業の結果に対する考え方は変化した。
組織のために継続的な行動をとり、継続した結果を出せる人が注目されている。
自分がいないと困るという状況を作り上げる
2.自分だけの情報を持つ
次は、情報の中身についてだ。
平たく言えば、話の中身である。
話し方ではない。
たしかに話し方が上手い人は評価されやすいが、
どんなに話し方が長けていたとしても、最終的には、話の中身で判断されることを忘れてはならない。
では、どんな話の中身を持っている人が評価されるのだろう?
ひと言で言えば、その人にしかない情報を持っている人だ。
この点も、『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』で
例を挙げた。
「この商品説明に顧客はいつも怪訝(けげん)な顔をする」
「いまのやり方にもどかしくなる」
といったような表現だ。
「あれ、普通の表現じゃない?」と思うかもしれない。
使った言葉も一般的に存在している言葉だ。
だが、「怪訝な顔」には、怪訝な顔を見た自分がいる。
「怪訝な顔」なら、「本当なの?」「怪しいよね」と顧客が思っていることが伝わる。
すると、どこを訝しく思ったのかと前に進める。
同様に、「もどかしくなる」もそこにはやってみて歯がゆくなった自分がいる。
体験に基づいた言葉だ。
「もどかしい」と表現されていたならば、イライラした気持ちになったことが伝わる。
そうすると、「どこにイライラしたのか」と前に進める。
『エリート社員に打ち勝つ! あなただけの出世術』でも、新商品の反響について次の例を挙げた。
「ご年配の人はご自身で操作を確認すると、お買い求めいただけることが多いです。一方、若いご夫婦は商品の特徴などを店員にきき、納得されているようですが、結局、『検討します』と帰られます」
このような話の中身だったら、新商品について貴重な情報を与える。
そう、情報を持った言葉は前に進めるのだ。
このように情報を含んだ言葉を話せる社員のことを、会社や上司はどう思うだろうか?
「参考になる」「ありがたい」「貴重」と思うはずだ。
会社はそんな話の中身を持つ人に注目するのだ。
会社に注目させたということは、会社を見返したことである。
ここも出世事情の変化について言及しておきたい。
いままでは口八丁な人が出世したかもしれない。
しかし、これからは、情報を持ち、情報を伝えられる人が注目され、出世していく。
話の上手さではないのだ。
綾小路 亜也
自分しか知らない情報を話す
関連記事①:「継続した行動」の説明です
関連記事②:「話の中身」の説明です
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