企業で働くビジネスマンは会社を見返す方法をなかなか見つけられないでいる。
ビジネス書に書いてあるような行動をとっても、「最近、アイツどうしたんだ?」と言われるのが関の山で、それが本当に評価に結びつくかもわからないと思っているからだ。
そして誰も会社を見返す方法など真剣に考えてこなかった。
そんなビジネスマンに、4冊の出世本を書いた著者がアドバイスを送りたい。
会社を見返す方法は、継続した行動と、話の中身の二つだ。
「あれも」「これも」と考えないことだ。
すると焦点がぼけるし、結局何もできないことになる。
なぜ、継続した結果と話の内容なのか、説明していきたい。
まず、継続した行動についてだ。
そのためには、つらい作業だが、自分はなぜ評価されないのか考える必要がある。
結果が出なかったからか?
しかし結果を出したこともあったのではないだろうか。
考えておきたいことは、いまの会社社会では、単発的な結果はあまり評価されないということだ。
それよりも継続的な結果に重きが置かれる。組織運営上、必要だからだ。
継続的な結果を生み出すものは、継続した行動だ。
継続した行動というと、わかりにくいかもしれないが、拙著『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』で次の例を挙げた。
・得意先向けのセミナーをいつもトラブルなく運営する人。
・重要得意先対応で、良好な関係を維持している人。
・新卒学生の募集にたえず取り組んでいる人。
・販売店会議の企画と運営を担っている人。
・販売店の指導と育成を行っている人。
見ていただくとわかるが、けっして華々しい行動ではない。
しかし、一貫して、組織のための行動をとっている。
これが、継続した行動である。
こんな継続した行動をとっている人に、会社は必ず目をとめる。
その人なしでは、組織の運営が成り立たないからである。
平たく言えば、その人がいないと困るからだ。
ここで、会社はその人の存在をハッキリ認識する。
そう、「いないと困る」という状況を作り上げ、自分の存在を認識させることが、会社を見返すことなのだ。
そのためには、継続的な行動が必要ということになる。
ここで、いまの出世事情についても言及しておきたい。
かつては出世といえば、華々しい結果が必要だった。そのための華々しい行動が目をひいた。
しかし、いま企業の結果に対する考え方は変化した。
組織のために継続的な行動をとり、継続した結果を出せる人が注目されている。
次は、話の中身だ。
話し方ではなく、話の中身と言っていることに注意いただきたい。
たしかに話し方が上手い人が評価されることは間違いない。
しかし、どんなに話し方が長けていたとしても、最終的には、話の中身で判断されることを忘れてはならない。
では、どんな話の中身を持っている人が評価されるのだろう?
ひと言で言えば、その人にしかない情報を持っている人だ。
この点も、『『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』で例を挙げている。
「この商品説明に顧客はいつも怪訝(けげん)な顔をする」
「いまのやり方にもどかしくなる」
といったような表現だ。
「あれ、普通の表現じゃない?」と思うかもしれない。つかった言葉も一般的に存在している言葉だ。
だが、「怪訝な顔」には、怪訝な顔を見た自分がいる。
「怪訝な顔」なら、「本当なの?」「怪しいよね」と顧客が思っていることが伝わる。
すると、どこを訝しく思ったのかと前に進める。
同様に、「もどかしくなる」もそこにはやってみて歯がゆくなった自分がいる。体験に基づいた言葉だ。
「もどかしい」と表現されていたならば、イライラした気持ちになったことが伝わる。
そうすると、「どこにイライラしたのか」と前に進める。
拙著『エリート社員に打ち勝つ! あなただけの出世術』でも、新商品の反響について次の例を挙げた。
「ご年配の人はご自身で操作を確認すると、お買い求めいただけることが多いです。一方、若いご夫婦は商品の特徴などを店員にきき、納得されているようですが、結局、『検討します』と帰られます」
このような話の中身だったら、新商品について貴重な情報を与える。
そう、情報を持った言葉は前に進めるのだ。
このように情報を含んだ言葉を話せる社員のことを、会社や上司はどう思うだろうか?
「参考になる」「ありがたい」「貴重」と思うはずだ。
会社はそんな話の中身を持つ人に注目するのだ。
会社に注目させたということは、会社を見返したことである。
ここも出世事情の変化について言及しておきたい。
いままでは口八丁な人が出世したかもしれない。
しかし、これからは、情報を持ち、情報を伝えられる人が注目され、出世していく。
話の上手さではないのだ。
下記記事も参考にしてください。
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