2025.10.01更新
「自分だけ損な役回りばかりしている」と嘆くのは、損な役回りは評価されないと思っているからです。しかし「損な役回り」は本当に評価されないのでしょうか?

じつは、「損な役回り」は出世に結びつくことが多いのです。
会社は「損な役回り」を引き受けてくれた人に、報いたいと考えるからです。
それが出世という形で現れます。
仕事での損な役回りとは、どんなことでしょう?
まず浮かぶのは、トラブル対応です。
未処理事案の整理といったこともあります。
いつも注文ばかりつける難しい取引先の担当を仰せつかることもあります。
困った部下の指導、教育係を任せられることもあります。
たしかにトラブルを解決しても、未処理事案を整理しても、難しい取引先を担当しても、困った部下の指導を行っても、直接的に、会社に売り上げ拡大や業績進展をもたらすわけではありません。
会社にプラス効果をもたらさないということは、自分の評価にもつながらないと、考えてしまうのです。
だから「損な役回り」と言うのです。
「損な役回り」にはプラス効果がない?

しかし、「損な役回り」は会社にとっても、自分にとっても、本当にプラス効果がないのでしょうか?
考えなければならないことは、会社は継続していかなければならないということです。
会社継続という観点から見れば、トラブル対応も、未処理事案の整理も、難しい取引先の担当も、困った部下の指導も、全部必要なのです。
ということは、「損な役回り」も、立派な会社への貢献業務だということになります。
そして、誰かが必ずやらなければならない仕事でもあります。
実際、会社は「損な役回り」を引き受けてくれた人に、心で感謝しています。
会社は継続していかなければならない
もう一つ、考えなければならないことは、「損な役回り」は誰でもよかったわけではないということです。
アイツなら、トラブルを解決してくれる、未処理事案を整理してくれる、難しい取引先への対応ができる、困った部下を再生できると思っているから、指名しているのです。
また、アイツなら必ず引き受けてくれるといった確信もあったはずです。
そんなことを考えると、「損な役回り」を快く引き受け、その課題をやり遂げた人を、会社がどう思うかは明らかです。
報いを考えるということです。
綾小路 亜也
会社は「損な役回り」を演じている人をじっと見ている

関連記事:出世の原点は頼まれやすいこと
出世は「構え方」で決まります
◆新百合ヶ丘総合研究所の出世四部作
こっそり読まれ続けています
ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!
スマホで読む方法
出世するビジネスマナー
「出世しぐさ」のすすめ
※「出世しぐさ」は商標登録されました。
エリートの弱点を突く!
エリート社員に打ち勝つ! あなただけの出世術
新しい出世術
コロナ後の「たった一つの出世の掟」
◆新百合ヶ丘総合研究所のキャリアアップを実現する本のシリーズ
印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方
◆メルマガ「出世塾」の情報
(まずは発刊内容をご欄ください)
https://shinyuri-souken.com/?p=28756
◆キャリア理論の本紹介
https://shinyuri-souken.com/?page_id=41933





