2024.06.23更新
得意先との会話で、上司の話に割り込む部下は多い。
話に割り込む部下には、上司をフォローできる自分をアピールしたい心理がある。
話に割り込む部下は多い
しかし、フォローの意味を勘違いしている。
フォローの意味を勘違いしている部下は、積極的に上司の話に加わる。加わるというよりは割り込むのだ。
「割り込む」は「無理に押し分けて入り込む」(『デジタル大辞泉』)意味だから、
無理やり自分の話の出番を作ってしまうということになる。
しかし上司はその姿をよく思わない。
その理由を『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』では次のように説明している。
上司たる者、得意先との面談にあたっては、自分なりのストーリーを組み立てているからだ。
上司は多くの場合、まず世間話で和やかなムードを作り、
次に相手の会社のことや自分の会社の話題に触れるなどして、本題に入る下地を着々と作り上げていく。
そんな段取りをしている中に、部下が話に割り込むと、上司のストーリーが崩れてしまう。
いつまで経っても世間話が終わらなくなったり、話があちこちに飛んで、本題に行きづらくなってしまうのだ。
そんな状況を上司は内心苦々しく思っているが、得意先の手前、叱るわけにはいかない。
上司はシナリオを持っている
「できる社員」は得意先との面談中、上司が話しているときは、頷きながら聞いている。
自分の方からは、けっして話に加わらない。
ときどき上司から「な、そんなこと、あったよな」と振られたときにだけ、笑いながら話に加わる。
また、上司が確認の意味で自分にたずねたとき、答える。
あるいは、上司が目線で(あの資料を出せ)と訴えているときに、すぐに資料をカバンの中から取り出す。
これが、本当のフォローなのだ。
得意先との面談の場で、「できる社員」とそうでない社員の違いが端的に表れる。
そこには、「できる社員」とそうでない社員の上司へのアピールの違いが存在する。
上司の話に割り込む社員は、
「この得意先とは私はこんなに親しい間柄です」と上司に示すために、話に積極的に加わるのではないだろうか。
またフォローできる自分を、上司にアピールしたいのだ。
しかし、上司は馬鹿ではない。
応接室に得意先が入った瞬間に、部下と得意先との親密度、また得意先が下している部下への評価がわかってしまう。
一方、「できる社員」は自分に自信があるから、あえて得意先との面談の席で、上司に自分をアピールするようなことはしない。
そんな場で自分を売り込む必要などまったく必要ないからだ。
綾小路 亜也
㉓「できる社員」は上司の話に割り込まない から
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