2024.04.24更新
自己申告書の「現在の職務欄」を見て、「なんでわかり切ったことを書かせるのか」と思わなかっただろうか?
自分にも上司にもわかり切ったことだからだ。
しかし他の人にはわかり切ったことではない。
自分を表現する原点はここにある。
自分を丁寧に表現しないと、人は自分のことをわからない、ということだ。
しかし、現実には「現在の職務欄」に、「営業」と、たった二文字が横たわっていることが多い。
そこで、『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』では、次の記載例を挙げた。
「得意先○○グループ担当 ○○グループ前年度売上△△ 今年度目標✕✕」
「○○地域担当 販売店数△△店 今年度新設目標✕✕店」
このような記載ならば、直属の上司より上の人や人事の人は、
「○○グループはA君が担当していたのか。売上は△△もあるのか」
「○○地域はB君が担当していたのか。販売店も多いな」
などと、その人の仕事の中身がわかる。
そんな情報は頭にこびりつくものだ。思わず、「頑張れ!」と声も掛けたくなる。
だが、「営業」という二文字で終わらせてしまうと、その人が日々取り組んでいるものがまったく見えない。
会社にいる人は、誰一人同じことをしていない。
営業部門にいる人ならば、担当地域も異なれば、担当チャネルも異なる。みんな自分だの営業をしている。
管理部門や企画部門の人だってみんな違う仕事をしている。
これが企業で働くビジネスマンの原点なのだ!
このことを表現しないことはあまりにももったいない。
人は、その人がどんな人か知りたがっている。
そのために、まずその人がどんな仕事をしているのか知りたい。
出世については、さまざまなことが言われているが、それは枝葉の世界であり、その前にやらなければならないことがある。
自分の仕事の内容を、自分で表現するということだ。
仕事の内容がわからない人を誰が評価するだろうか? 誰が昇進させるだろうか?
実際、
「○○グループ担当 ○○グループ前年度売上△△ 今年度目標✕✕」
「○○地域担当 販売店数△△店 今年度新設目標✕✕店」
を見た、人事の人はどう思うだろうか?
「○○グループ担当ということは、担当者卒業レベルだ」
「○○地域担当ということは、非常に難しい地域を担当できる能力をもっている」
などと、「役割」を認識したり、記載内容から担当する「規模」を判断する。
このことが、人事異動の出発点になるのだ。
自分で自分の仕事を表現する。―― このことが出世への一歩になる。
綾小路 亜也
「現在の職務」を「営業」という二文字で終わらせない から
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