2024.03.07更新
「自分らしさ」がわからないビジネスマンは多い。
自分の蓄積した経験が「自分らしさ」だ。
それを「事実」を示して語るのだ。
なぜ「自分らしさ」が必要なのか?
それは、「できる人」「優秀な人」は多くいるからだ。
かつてはそんな人なら出世できた。
ポスト数が多かったからである。
ポストが少なくなった今、ポストに当てはまりやすい人が出世していく。
ポストに当てはまりやすいとは、どんなことだろう?
自分の特徴とポストがマッチしているということだ。
このことを、もう少し掘り下げて考えてみよう。
会社は、ポストにふさわしい人物を探している。
つまり需要だ。
そして需要に合った供給者を探しているのだ。
この需要の基になるのは、その人の特徴だ。
だから、今の時代、「自分らしさ」が大切なのだ。
ポストにつくということは、会社側の需要にマッチすること
多くのビジネスマンはこの「カラクリ」に気づかなかった。
あくまでも、「できる人」「優秀な人」をめざした。
ビジネス書も出世本も、微に入り細に入り、「できる人」「優秀な人」を作り出していった。
そのこと自体、意味がないわけではない。
しかし、「できる人」「優秀な人」は普遍的だ。
つまり、誰にも当てはまる内容ということだ。
私たちは、この誰にも当てはまる内容で勝負しようとしてきたのだ。
それでは、会社側の需要に当たりにくくなった。
つまり出世しにくなったということだ。
「自分らしさ」はその人だけが持っているものだ。
その人だけが持っているから、会社側の需要に当たりやすいのだ。
「自分らしさ」は仕事の中にある
「自分らしさ」を持っていると、会社はその人のポストをイメージする。
今の時代、会社にポストをイメージさせないと、現実にポストにつけない。
会社にポストをイメージさせること ー それが新しい出世のパターンだ。
その大元になるのは「自分らしさ」である。
そう、「自分らしさ」が、出世の最強の武器になるのだ。
綾小路 亜也
この記事は、拙著『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』の要点をまとめたものです。
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