ビジネスマンやビジネスウーマンの持ち物は毎日使うものだけに、どれもみな実用的である。
その中で、「少しだけ」お金を使わなければならないものはなにか? という出題である。
この問題に決まった正解などない。
考えることが重要である。みなさんも、一日の流れの中で自分の持ち物を点検してもらいたい。
あるいは、みなさんには、すでに、自分はこの持ち物には気をつかっているというものがあるかもしれない。
そんなときは、自分が気をつかっている持ち物を思い浮かべてもらいたい。
名刺入れ、手帳、財布、筆記用具、カバン(バッグ)と答える人が多いのではないだろうか?
あるいは腕時計、スマートフォンと答える人もいるのではないだろうか。
たしかにいま挙げたビジネス小物類やカバン、腕時計などは、人の目に触れることが多いので気にする必要はある。
私の答えは、ハンコである。
私は、ビジネスマンが「少しだけ」お金を使うとしたならば、いいハンコを買ってもらいたいと思っている。
とは言っても、最近ではハンコを使うケースが本当に少なくなってきている。
少なくなっている上に、電子印でもOKという企業も多くなってきており、ますます、ハンコを押す機会が減ってきている。
それでは、ハンコを押す機会が減っている中で、みなさんが、ハンコを押さなければならないケースは、いったいどんなときなのだろうか。
多くは人事関連の書類、経費関係の書類、取引先に出す書類、そしてまさにハンコを押さなければいけないような重要書類ではないだろうか。
と言うことは、ハンコを押す機会は激減しているが、依然としてハンコを押さなければならない書類が存在しているということになる。
しかも、重要書類ばかりが残っているということになる。
だから、私は、そんな重要な書類に押印するハンコにはちょっと気をつかった方がいいと思う。
そして、このハンコについては、私がサラリーマン経験の中で、いつも感じていたことがある。
それは、たとえば、客先に出す報告書、詫び状、会社宛に出す始末書など一身上に大きくかかわる書類を見るたびに感じていたことである。
そこには、粗末な印が押されていたことがけっこうあったのである。ひどいときは、シャチハタが押されていたこともあった。
私は、そんな印が押された書類は、とても客先には出せないと考えたり、また本人の一身上に関わる書類では、「本当に、それでいいの?」と念押ししたい気持ちになった。
印がみすぼらしいと、なにか書類の中身までも、非常に軽いような気になってしまったのである。
そして、それだけではなく、書類を作成したその人の気持ちまでも軽く感じられて仕方がなかったのである。
だから、私がみなさんに、もし、「少しだけ」お金を使うものがあるとしたら、ぜひ、ハンコにお金を使ってもらいたいと思っているのである。
ハンコもそんな高価なものはいらない。貧弱に映らないものならなんでもいい。たぶん2000円前後で買えると思う。
そして、気持ちの問題だが、もし、みなさんがちょっとお金をかけたハンコを持っていたとしたならば、押印するときに、その書類の意味をいま一度、再確認するのではと思うのである。
綾小路 亜也
㊲ 少しだけお金を使わなければならない持ち物はなにか? から
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