2024.10.01更新
サラリーマンの服装ほどわかりづらいものはない。ビジネス雑誌に載っている企業トップのスーツの価格を見た瞬間、固まってしまう。
そうかと思えば課長の服装も紹介されている。
服装の間(あいだ)がないのだ。
じつはサラリーマンの服装は段階的に変わっていく。
このことを考えていこう。
多くのサラリーマンは年齢とともに色や柄は変えていくが、
服装そのもののグレードを上げるという意識はあまりない。
服装は大事と認識しつつも、具体的にどうしたらよいかわからないのは、このためだ。
わからないままサラリーマンを卒業してしまう人も多い。
服装は段階的に変わる
あなたには、二つのことを感じ取ってもらいたい。
一つは、いまの服装を質的にワンランク上げると、
どこがどう変わるかということだ。
そのことを、スーツ一着でもいいから試してもらいたい。
質的に上げるということがピンと来なければ、
いつも目安にしている価格帯から一つ上げると考えてもらえばいい。
それは口で言うのは簡単だが、なかなかむずかしい。
サラリーマンはみんな自分の価格帯というものをもっており、そこから抜け出すには勇気が必要だからだ。
私は、スーツの価格を上げると、スーツが軽くなることを知った。
それに肩が張らず腕の上げ下げが楽になる。
このことは、生地につかわれる糸の細さと関係がある。
ウール製品のタグをよく見ると、「SUPER100」などと表示されている。
SUPERは原毛1キログラムの羊毛で何キロメートルの糸を作っているかを示すものだが、スーツのグレードが上がれば上がるほど、SUPERの数値は高くなっていく。
つまり糸が細くなっていくということであり、それだけ軽くなるということだ。
今述べたことは、安積陽子さんや干場義雅氏の本などに書かれている。
服装を質的に上げることは出費を伴い、とてもつらいことだが、こんなことをあなたには体で知ってもらいたい。
『Class Act 世界のビジネスエリートが必ず身につける「見た目」の教養』
もう一つは、
質的にワンランク上げた服装こそが、あなたが当面の目標である昇進を成し遂げたあとの服装
だということである。
昇進したとき、あなたが自分で選ぶ服装だ。
ほとんどの人は昇進してから服装を変えるが、その姿を先取りしておくことも必要だ。
というのは、
昇進決定の最終局面で、人事部や会社の役員は昇進候補者をそのポストに相応しいかイメージするが、その姿をいまの服装からイメージするためだ。
ここで無条件に「OK!」を勝ち取るために、いまからポストに相応しい服装を身につけておくことも一法である。
あなたは出世をめざす人だ。
出世をめざすということは、出世する像に向けて自分を少しずつ近づけていくということである。
それは未だ見ぬ世界を試すということでもある。
そして試してわかったことを自分のなかに蓄積していくことがとても大切だ。
この蓄積が出世を後押しする。
また、新しいことを試すということは、気持ちが出世に向かっている証拠だ。
出世するか否かは、出世への情熱を保持できるかにかかっている。
綾小路 亜也
サラリーマンの服装は段階的に変わる から
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