会社に個人PCや記憶媒体の持ち込みを許すと、情報は持ち出される 

2024.04.24更新

 

個人所有のPC、USBメモリ、CD、DVDなどを業務に使用することを「持ち込み」と言います。
不正行為や情報漏えいは、多くの場合、記憶媒体が会社に持ち込まれた結果、発生しています。

会社に私物持ち込みがあったから、情報の「持ち出し」が可能だったのです。

 

2022.06に発生した尼崎市USBメモリ紛失事故も、
USBメモリが持ち込みがあった為、情報が持ち出されました。

 

「持ち込み」は「持ち出し」同様、多くの企業や組織では禁止しています。

 

不正行為による情報漏えいを見ると、「持ち込み」と「持ち出し」は、多くの場合ペアになっています。

 

 

「持ち込み」を考える際、参考となる事例を岡村久道氏は著書のなかで紹介しています。

 

事例は、

「北海道警の巡査が、警察署に持ち込んでいた私物パソコンに被疑者の捜査関係文書ファイルを入れたまま自宅に持ち帰ってネット接続したところ、
インストールされていたファイル交換ソフトがコンピュータウイルスに感染していたことが原因で、このファイルがネット流出した」という事件です。

 

 

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重要なことは、職場のみんなで私物PCやUSBメモリなどの外部記憶媒体を使っている人はいないか、目を光らせておくことです。

 

もし私物PCや外部記憶媒体を使っている人を目にしたならば、
理由を聴取したうえで、即刻使用を中止させ、保存されている会社や顧客情報を消去する必要があります。

 

そう、会社に私物持ち込みがないか、みんなで注意しなければならないのです。

 

 

 

会社のPCにはシールなどを貼り、会社のPCだとひと目でわかるようにする必要があります。

 

そうすればシールが貼っていないPCは持ち込みPCということになります。

 

PCの形態が似通っていることが、会社PCと私物PCとの峻別をつきにくくさせています。

会社のPCだと表示することで、私物PCの存在を浮き彫りにできます。

 

 

「持ち込み」について、顧客視点で考えてみます。

 

自分たちの情報が、会社や組織にあるのではなく、
個人の所有するものの中にあるということは、ものすごく不安だし、
裏切られたような気持ちになるのではないでしょうか。

 

それでは何のために会社や組織を信頼していたのかわからなくなります。

 

私物PCや記憶媒体を持ち込み、情報を保存し持ち出すことは、顧客を裏切る行為であり、けっしてあってはならないことです。

 

 

私物PCや個人所有の記憶媒体は会社の管理外に置かれています。

 

それでは会社としても対策の打ちようがありません。

 

そんな問題があるから、私物PCや個人所有の記憶媒体を勝手に職務使用してはいけないのです。

 

綾小路 亜也

 

 

情報セキュリティ時代のビジネスマナー

⑰ 私物パソコンや記憶媒体の持ち込みを許すと、情報を持ち出される から

 

 

※情報セキュリティ時代のビジネスマナーのポイント 

 

①私物PCやUSBメモリなどの記憶媒体を職場に持ち込まない

 

②私物を持ち込まれると、情報を持ち出されるおそれがある

 

 

 

 

 

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情報は持ち出されるから、漏えいする

 

 

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