ビジネスバッグをいっぱいにすると、紛失・置忘れが起きる?

情報セキュリティ時代のビジネスマナー

② ビジネスバッグをいっぱいにすると、紛失・置忘れが起きる? から

 

「カバンが重い人、軽い人、評価されるのはどっち?」という見出しがあるビジネスマナーの本があった。
この質問は情報セキュリティを考えるうえで、なかなかいい問題なのだ。

 

この本では、常備品を紹介したうえで、「いざというときに対処できる準備をしておくこともビジネスパーソンとしての最低限のマナーであり、予測してしない事態が起こったときに、落ち着いてサポートできる道具を常備していれば、できるビジネスパーソンだと評価される」と述べ、さらに必要に応じて入れておくと役立つアイテムをズラリと紹介している。

 

これらの記述と、「残念な人は、カバンを軽くしたいからと中身がスカスカ」と記載していることから、評価される人はカバンが重い人ということになる。(注)

 

(注)『頭がいい人のマナー 残念な人のマナー』西出ひろ子 すばる舎より

 

この本が述べているとおり、ビジネスパーソンはいざというときに対応できる常備品や役立つアイテムをビジネスバッグに入れておいたほうがよい。

 

問題は、常備品や役立つアイテムを、どこまで入れるかということだ。
さまざまな事態を想定すればするほど、カバンはいっぱいになり、重くなってしまうからだ。

 

情報セキュリティの観点からは、少し異なる答えが出てくる。

 

その答えは、
いざというときに役立つアイテムはほどほどにして、ビジネスバッグをいっぱいにしたり、重くしないほうがいい、である。

 

その理由を説明していきたい。

 

ビジネスパーソンのビジネスバッグには常備品が入っている。
常備品は人により異なるが、
おおよそビジネスバッグの中には、手帳、予備の名刺が入った名刺入れ、予備の筆記用具、予備のハンカチ、ポケットティッシュ、折り畳み傘などが入っているのではないだろうか。

 

そのほかに、ばんそこう、ふせん紙、カバンを拭くためのタオルなどを例に挙げているビジネスマナーの本もある。

 

だが、ビジネスマナーの本はこれで終わりにしてくれない。
もちろん、必要、状況に応じてという但し書きはつくものの、さらに次のようなものが紹介されている。

 

ソーイングセット、シミ抜きセット、シワ取りスプレー、携帯靴磨きセット、靴用消臭スプレー、静電気防止スプレー、汗拭きシート、制汗剤、歯磨きセット、エチケットブラシ、予備の下着・シャツ・靴下・ストッキング、外出先でノートPCを使う際の電源コード、ポケットWi・fi。

 

考えなければならないことは、ビジネスバッグの容積には限度があるということ

 

これらのアイテムのどれかを入れようとしたとき、すんなりバッグに入れば問題はないが、多くの場合いま入れているものを整理しなければ入らない。
バッグの中にノートパソコンを入れている人はなおさら入らない。

 

紹介されたアイテムはいざというときに役立つに違いないし、そんなにかさばるものでもないが、現実にはなかなか入れにくいのだ。

 

しかし、入れる方法がある。本来書類が収まるエリアに侵入することだ。
いったんこのエリアに侵入が始まったら、その勢いは止まらない。
このことは多くのビジネスパーソンが経験していることである。

 

その結果、いちばん重要な書類が従となってしまう。
バッグの中で主客転倒が起きてしまうのだ。
もし、このようなことでカバンがいっぱいになり重くなっているのなら、とてもこわいことである。

 

実際、バッグに多くのものが詰まっているとき、必要なものを取り出すには、不要なものをのけなければならない。

 

このときバッグ内でのける作業を完結できれば問題は起きないが、不要なものを外に出すこともある。
それが書類で、その書類を置忘れてしまったという事故が現実に起きている。
また必要なものを取り出す過程で、他のものも一緒に取り出してしまい、そのことに気づかないでいると紛失が起きる。

 

バッグがいっぱいだと紛失・置忘れが起きやすくなるのだ。

 

次に、バッグが重いということは、どんな動作につながるか考えてみたい。

 

ビジネスパーソンのバッグにはいろいろなものが詰まっている。
バッグ自体の重さと常備品の重さ、これだけで一定の重量がある。

それに肝心要の書類が入る。書類の量が多くなると重くなる。
それに手帳やノートPCが加わることも多い。
そのうえで、いろいろな役立つアイテムを詰め込むと、バッグはもう手に持っていられなくなる。

 

そう。バッグを重くすると手に持っていられなくなる。
バッグを肩に掛けている場合でも、肩の重みに耐えられなくなってくる。

その結果、バッグを電車の網棚や床に置くという行為が生まれる。

 

バッグから手を離すということは、情報セキュリティの観点からは最悪である。
まさか、さっきまで手に持っていたバッグを電車の網棚に置忘れることはないと、誰しも思うが、そのまさかが起きてしまうのだ。
またバッグを置くことは、置引きにも遭いやすくなる。

 

 

この点も顧客視点から考えてみよう。

 

役立つアイテムのほとんどは、「身だしなみ」に関するものだ。
「身だしなみ」に気をつかうということは、顧客を不快にさせないことであり、まさにビジネスマナーのスピリットに合っていることになる。

 

しかし、書類などの情報の移動については、顧客はとにかく安全に確実に移動することを、望んでいるのではないだろうか。
情報セキュリティ時代にあっては、この期待が何よりも優るのだ

 

顧客のために「身だしなみ」に注意することは大事だが、主はあくまでも情報の移動と考えなければならない。

 

そう考えると、ビジネスバッグは何のためにあるかということにも行き着く。
主は書類などの情報やパソコンなどビジネスでつかうものを運ぶためにあるのではないだろうか。

 

いざというときに役立つものはあくまでも従なのである。
この主と従をけっして入れ替えてはならない。

 

ビジネスバッグは書類やパソコンなどビジネスでつかうものを運ぶためにあるので、バッグの中ではその収納スペースを十分に確保し、けっしてそのスペースに他物が入り込まないようにする必要がある。
その前提をくつがえさない範囲で、役立つアイテムは入れなければならない。

 

 

 

※情報セキュリティ時代のビジネスマナーのポイント

 

①ビジネスバッグの中は、書類やビジネスで使用するものを収納するスペースを十分確保する

 

②ビジネスバッグをいっぱいにすると、必要なものを取り出すとき、紛失・置忘れが起きやすくなる

 

③ビジネスバッグを重くすると、電車の網棚や床に置くという行為が生まれ、置忘れ・置引きが発生しやすくなる

 

 

 

情報セキュリティの観点からは、バッグをいっぱいにしたり、重くしないほうがよい

 

商標登録が認められた

情報セキュリティ時代のビジネスマナー

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