ビジネスショルダーバッグを使い、「情報」を肌身離さず運ぶ

2024.04.23更新

 

ビジネスバッグを肩に掛けるとダサいかもしれない。
しかし肩に掛けていれば、電車の網棚に置き忘れることも、置き引きに遭うこともない。

ビジネスバッグの肩掛けは、情報を肌身離さず運ぶことに通じているのだ。

 

ビジネスバッグを電車の網棚に置き忘れてしまったという人は多い。

 

なぜ網棚に置いたのだろうか? 

その行為はほとんど無意識に行われる。

無意識の行為を防ぐには、ビジネスバッグを肩に掛けるという動作が必要だ。

 

網棚に置いたということは、無意識の行為とはいえ、ビジネスバッグから手を離したということだ。

 

手を離さなければ、置き忘れは絶対に起きなかったのだ。

 

そうすると、移動中は「新聞を読まない」「スマホやタブレットを見ない」、あるいは「バッグが重くても手に持つ」といった防止策が出てきそうだ。

 

それも防止策に違いないが、バッグを網棚に乗せる行為はほとんど無意識のうちに行われている。

 

ということは、

置き忘れの防止策は、無意識な行為があっても影響を受けない内容でなければならないことになる。

 

いままで置き忘れの防止策はここまで踏み込んでいないのだ。

 

 

考えごとをしているとき、無意識にバッグを網棚に乗せている

 

では、顧客の期待はどのようなものか?

 

情報を移動するときは、肌身離さず持ってもらいたいということではないだろうか。

 

顧客の期待どおりバッグを肌身離さず持ち、なおかつ無意識のうちに網棚に乗せない方法はあるだろうか?

 

ある。

 

ビジネスバッグを肩に掛けることでだ。

 

移動中、新聞を読もうが、スマホを見ようが、バッグが重かろうが、重要書類やノートパソコンが入ったビジネスバッグは肩に掛かっている。

 

電車の網棚に乗せたり、床に置くということはなくなるのだ。

 

ものすごくシンプルで、効果的な防止策ではないだろうか。

 

 

置忘れ、紛失を防ぐには、ビジネスバッグを肩に掛けることだ

 

ところが、ビジネスショルダーバッグの活用には意外な問題が存在する。

 

ビジネスマナーの世界では、ショルダー付ビジネスバッグは認められていないのだ。

 

ビジネスマナーの本には、必ずといってよいほどビジネスバッグのイラストが掲示され、バッグの選び方が記載されているが、

ビジネスショルダーバッグについてはその存在すら示されていない。

 

だが、みなさん承知のとおり、デパートやスーパーなどで売られているビジネスバッグのほとんどはショルダー付ビジネスバッグだ。

陳列されているときはショルダーが付いていなくてもバッグの中にはショルダーが畳まれて入っている。

 

 

いま、ショルダー付ビジネスバッグが主流になっている。
ショルダーをかけるリングが見える。

いま、ショルダー付ビジネスバッグが主流になっている

 

これほどまでに一般化しているビジネスショルダーバッグを、なぜビジネスマナーの本は認めてこなかったのだろうか?

 

それは、ビジネスショルダーバッグではカジュアルな感じになり、ビジネスに相応しくないと考えられているからだ。

 

またビジネスショルダーバッグは比較的安価であり、素材もナイロン製などが多く、印象的にもよくないと思われていることも影響していると考えられる。

 

たしかにスーツにビジネスバッグを掛けると、見た目はよくない。

 

そんなことからビジネスショルダーバッグの活用は、

「見た目」をとるか、「実利」をとるかという問題のように思える。

 

しかし、ビジネスショルダーバッグを実際に利用してみてどうだったかという検証がまったく行われていない。

先入観だけで判断されている。

 

 

高額なビジネスバッグにも、ショルダーが畳まれて入っている

バッグの中にはショルダーが折り畳まれて入っている

 

セキュリティの弱点を「脆弱性」と呼ぶ。

 

ビジネスバッグを手に持って移動すると、いつ電車の網棚や床に置くかわからない。

そのことが脆弱性なのだ。

 

しかし、肩に掛けていれば、その脆弱性を極限まで減らせる。

 

ビジネスバッグを肩に掛けていれば、情報漏えいの主要因である「紛失・置忘れ」を確実に防げるのだ。

 

活用しない手はない。

 

 

 

ビジネスショルダーバッグの利用は、実際に情報を運ぶ従業員に安心感を与えるはずだ。

 

いままで紛失・置忘れは意識の問題とされてきた。

だが人間にはどうしても無意識の行為がつきものだ。

そんな無意識な行為が生じないように、従業員は気を張り詰めていたに違いない。

 

ビジネスショルダーバッグの利用は、不安におびえる従業員への救いの一手になる。

また、いままで口を酸っぱくしてセキュリティ意識を促していた組織にも安心感を与えるに違いない。

そして、何より、情報を肌身離さず運んでもらいたいと願う顧客にも安心感をもたらすはずである。

 

 

ビジネスマナーの本も、いつまでもビジネスショルダーバッグを無視し続けることはできないはずだ。

誰が何といっても、いまはビジネスショルダーバッグが主流になっていることは事実だからである。

 

新型コロナ感染症を契機に、テレワークが加速していくことは明らかだ。

 

自宅にノートパソコンを持ち帰る人、パソコンを携帯しながらモバイルワークする人、サテライトオフィスに向かう人はドンドン増えていく。

 

その人たちは、パソコンをビジネスバッグの中に入れ、移動するのだ!

 

重要な情報が格納されたパソコンを紛失・置忘れしないために、また盗難にあわないために、その対策をみんなで考えなければならない。

 

こうした事実と時代の要請を踏まえ、ビジネスマナーはビジネスショルダーバッグの利用を、今後どのような形でビジネスマナーに織り込むか示さなければならない。

 

 

テレワーク時代はパソコンを持って移動する

 

私たちは情報の移動ということについても根本的に考え直さなければならない。

 

今の時代、ビジネスにおいて、面談が主、移動は従ではけっしてないということだ。

情報の移動も重要なビジネス行為と考えるべきである。

 

移動中の紛失・置忘れ事故が多発しているのも、移動は従と考えてきたからだ。

 

これからの時代、取引先などと対面している場だけをビジネスと考えないことである。

また、その場面だけをとらえたビジネスマナーにしないことだ。

顧客に見えない移動中もビジネスであり、ビジネスマナーの範囲なのである。

 

 

ビジネスバッグを肩掛けする際のマナーについても触れておきたい。

 

一つは、体を動かすとき、ビジネスバッグを人の体に当てないことだ。

 

よく電車の中などで、ビジネスバッグが人の体に当たっているのに気づかないでいる人を目にするが、当てられた人はたいへん不愉快な思いをする。

体を動かすとき、ビジネスバッグがどのような状態になるか、ちょっと神経を尖らせてもらいたい。

 

もう一つは、取引先のビルに入ったら、肩に掛けていたビジネスバッグを手に持つことだ。

 

ビジネスバッグを肩に掛けたまま、取引先を訪問することは、ちょっと失礼だ。

 

 

肩に掛けたビジネスバッグが人の体に当たっていないか?

 

情報管理の面では、肩掛けするより、ビジネスバッグを斜め掛けする方が望ましい。

 

斜め掛けすれば、ビジネスバッグは絶対に自分の体から離れないからだ。

しかし、それではあまりにもダサすぎるという人が多いと思い、肩掛けを提案した次第だ。

 

綾小路 亜也

 

 

情報セキュリティ時代のビジネスマナー

① ショルダー付ビジネスバッグを活用し、情報を肌身離さず運ぶ から

 

 

※情報セキュリティ時代のビジネスマナーのポイント

 

①情報の移動も重要なビジネス行為

 

②情報を持ち運ぶときは、ビジネスバッグを肩に掛け、電車の網棚などに「置く」という行為を防ぐ

 

 

私たちは情報を移動している

 

 

関連記事:情報漏えいの多くは、紛失・置忘れなどのヒューマンエラーで発生している

ビジネスマナーが情報漏えいを防ぐ!

 

 

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情報セキュリティ時代のビジネスマナー

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