「ひらがな」を使えば使うほど、評価は上がる? ー 漢字を使わない訳は

2024.05.24更新

 

私たちは漢字を多く知り、使えることが知識だと思っている。たしかに、ひらがなばかりの文章は変だ。
だが漢字を知っていても、あえて使わない人もいる。

漢字を使えることが知識?

なぜ、使わないのだろうか?

漢字を使わない人の心理は。

 

じつは、私は長い間漢字との戦いを繰り返してきた。

私が歩んだ道は、きっと参考になると思う。

 

私は小学生や中学生のとき、進級するたびに新しい漢字を覚えることが楽しかった。


その後も小説などで新しい漢字を発見すると、使いたくなった。

 

漢字を覚えるたびに自分の知識が膨らみ、ひと回り大きくなったような気さえした。

大学生のとき、漢字使用の頂点を迎えた。

法律の本が漢字いっぱいだったこともあり、「しかし」を「然し」とまでに書くようになっていた。

 

 

それから、ビジネス書を読むようになってから、「なぜ、ひらがなばかり使っているのだろう」と思うようになった。

 

ところが、自分が本を書くことになり、校正用に講談社校閲局編集の「用字用語集」を買い、本を開いた瞬間、目をむいた。

 

私がいままで漢字にしていたものは、ひらがな書きが望ましいのだ。

 

 

私はいままで、副詞や副詞的につかう語では、「更に、一層、一旦、全て、既に、全く」などは、迷わず漢字で書いていた。

 

接続詞の、「或いは、併せて、及び、且つ、従って、但し、並びに」なども漢字で書き、

形容名刺の、「~する上で、~する度、~する為、~の通り」も、もちろん漢字を使っていた。

 

だが、それらは、ひらがな書きが望ましいのだ。

 

 

私のひらがな変換作戦はここから始まった。

いままで漢字にしてきた文字をひらがなに替えるということは、たいへんな苦痛を伴う。

その文字は頭に漢字でインプットされているから、つい漢字を使ってしまう。

 

また、自分がいままで漢字にしてきた文字をひらがなに置き換えると、妙に間が抜けて見える。

 

辛抱に辛抱を重ね、ひらがなへの変換を図った。

それでも、私の文章はどちらかと言えば漢字が多いほうだ。

 

 

 

恥を忍んで、私の経験談をお話ししたが、

詰まるところ、文章は相手が読みやすいということがいちばんなのだ。

 

漢字いっぱいの文書と、漢字の使用を抑えた文書、二つ並べて見てもらいたい。

その差は歴然だ。

 

漢字いっぱいの文章は、見た瞬間、読むのが嫌になってくる。目にやさしくない。

それは、読み手にもやさしくないということだ

 

 

読みやすいのはどちらか?

 

ビジネスマナーの本には、文書の書き方や例が多く載っている。

それも大事なことだが、いちばん重要なことは読みやすいということだ。

 

ビジネスマナーの精神は、気づかい、思いやりだから、上手な文章を書くことよりも、読みやすい文章を書くことがその精神にあっている。

 

 

ひらがなを使っているうちに、ひらがなを使う意味を再確認できる瞬間もやってくる。

 

たとえば、「受けいれる」という言葉がある。

「うけいれる」をワープロで変換すると、「受け入れる」と出てくる。

しかし、人の意見を「うけいれる」という意味で使うときには、言語感覚の鋭い人は、「受け容れる」ではないかと思う。受容という言葉があるからだ。

私も、漢字で書けと言われれば、「受け容れる」と書く。

 

だが、「受け容れる」と書くと、文自体が重くなる。

ここで、ひらがなの登場だ。

ひらがなで書く限り、ぜったいに間違いにはならない。

こんなとき、私は、「受けいれる」と書いている。

 

同様にして、A案とB案があり、A案を採用するときに、「A案をとった」と表現するときがある。

このときも、「A案を取った」と書くには抵抗感がある。

 

採用したのだから、「A案を採った」と書きたくなる。

だが、「A案を採った」では、文は重くなるし、なにか変だ。

こんなときも、「A案をとった」と私は書くようにしている。

 

また、「目に止まる」「目に留まる」、どっちだ? というときも、「目にとまる」と書いている。

「迷ったときはひらがな」と考えることも必要だ。

 

 

あなたには、一度、上席の人が書いた文書をじっくり観察してもらいたい。

あなたが書いている文書より、ひらがなが多いはずだ。

 

私も35年間多くの人が書いた文章を見てきた。

その後もビジネス書やブログなどを読み続けている。

 

「ひらがな」の使用という観点で文章を読んでみると、「あっ、この人、あえて漢字を使わなかったな」と思う箇所に必ずぶつかる。

 

そんなとき、その人の見えない気づかいのようなものを感じる。

同時に、漢字を知っているのに、あえて使わないその人の素養のようなものまで窺い知る。

 

あなたの上席も、そんな視点であなたが書いた文書を見ている。

「ひらがな」を使えば使うほど、評価が上がることは事実だ。

 

綾小路 亜也

 

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「ひらがな」をつかえばつかうほど、評価が上がる から

 

 

あなたの文書はどっちか?

 

 

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