2024.06.18更新
「上機嫌でいることは大人のマナー」と言われていますが、それができる人はどんな人でしょう? それは今の時代の「仕事ができる人」なのです。
今蔵ゆかりさんが書いた『上機嫌に働く67のコツ』を読むと、そのことがハッキリとわかります。
周りも上機嫌にし仕事を進めることができるからです。
今、周りの人との関係を含めて、「仕事ができる」かどうか判断されるようになったのです。
この本は女性向けに書かれていますが、男性のビジネスマンにも、たいへん参考になります。
本に「ノイズ」のことが書かれていました。
部屋を出る際、パン!とドアを閉める音。
デスクの上に、バサッと社内回覧を置く音。
パソコンを入力する際、人一倍カチカチと響く音。
そんな音を聞いたら、どう感じるでしょうか?
ドアの音に、「何か不愉快なことがあったのかな」
車内回覧を置く音に、「自分は何か悪いことをしたのだろうか」
パソコンを叩く音に、「何にイライラしているのだろう」
と思うのではないでしょうか。
そう、機嫌が悪いと思うのです。
私たちは音から機嫌を察知します
人は、人の動作や音に敏感です。
表情や挨拶の仕方、声の調子にも敏感です。
そんなところから、その人の機嫌を窺っているのです。
重要なことは、機嫌が悪いと見えるときは、人に不愉快な思いをさせているということです。
そして、不愉快な思いをさせることで、人を不機嫌にさせているのです。
このことは意外に気づきません。
だから、自分が上機嫌でいる必要があるのです。
あるいは、今蔵さんの言葉を借りれば、
機嫌が悪い自分に気づき、「切り替えよう」とすること
が大事です。
人を不愉快にさせていることに気づかないことが多い
では、「上機嫌な人」とは、周りの人から見てどんな人でしょう?
まず、機嫌が悪い人とは逆に、人に不愉快な思いをさせない人だと言えます。
掘り下げると、人に不愉快な思いをさせないように気を配れる人と言えます。
つまり、「上機嫌な人」は、人を上機嫌にさせる人でもあるのです。
このことを、今蔵さんは、
いつも上機嫌でいられる人は、大人の気配りができる人
と表現しています。
大人の気配りができれば、相手も上機嫌になりますよね。
これが「上機嫌でいることは大人のマナー」の真髄だと思います。
相手を上機嫌にすると、
当然、自分の印象がよくなります。
話しかけやすく、相談しやすくなり、コミュニケーションも深まるでしょう。
仕事もスムーズに進むでしょう。
しかし、もっと深い意味もあります。
今蔵さんは、
上機嫌な人は、人をハラハラさせません。人に安心感を与えます。
と述べています。
そして、
「上機嫌な人」の定義を、
“安心感がある、安定感がある”この人なら大丈夫と信頼される人。
としています。
周りの人からすれば、感情に左右されず、たえず上機嫌で人と接することから、「安定感」「安心感」という感覚を持つのだと思います。
今、「仕事ができる人」への考え方が変わりました。
かつては、自分の仕事さえできれば「仕事ができる人」と言われました。
しかし、今は、周りの人との関係を含めて、「仕事ができる」かどうか判断されるようになったのです。
そう考えると、詰まる所、周りを上機嫌にし仕事を進める人が、今の時代の「仕事ができる人」と言えるのではないでしょうか。
この点、既存のビジネス書は少し遅れているかもしれません。
この本は「仕事ができる人」を追い続けても、なかなか解を見出せない人に、おすすめの一冊です。
自分が上機嫌で働くコツ、人を上機嫌にさせるコツも満載です。
綾小路 亜也
今、人との関わりが見られている
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