2024.10.26更新
上司が率先垂範で取り組んでいると言えば、聞こえはいいが、部下はそのことにプレッシャーを感じているかもしれない。
そんな上司についていけない部下もいる。
上司の率先垂範にはデメリットもあるのだ。
組織をリードすることは大切だが、きっと部下と同じことで先頭を切るのではない。
上司の率先垂範例を考えてみたい。
営業部門では「新規開拓を頑張ろう」「今月は節目の月。売上を伸ばそう」などと努力目標が決められることがある。
そんなとき、私は自らが先頭になって実行していた。
今考えると、私のとった行動は違っていたのではないかと思う。
本来上司がやることと、担当者がやることとは違わなければならなかったはずだ。
それでは、どういう形で率先垂範をすればよかったのだろうか?
新規開拓の例で言えば、上司の役目は、工作先を一生懸命調べ、その結果を部下に材料として渡すとか、本社から支援をもらう方法を検討することではなかったかと思う。
また、「売り上げを頑張ろう」というときも、部下が営業に集中できる環境を作ってやることが、私の役目ではなかったかと思う。
つまり、率先垂範という言葉の意味から、自分が先頭に立ってやることは大切だが、その際には、自分の役割を考えて率先垂範すべきではなかったかということに、あとになってから気づいたのだ。
頑張る上司は、当然ながら部下にも頑張ることを期待する。
そんな上司についていける部下は、きっと大きく成長できる。
しかし、そんな上司についていけない部下も、きっと組織にはいるということも考えなければならないのだ。
綾小路 亜也
『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』
率先垂範は部下と同じことをやるのではない から
上司の役割を考えたリードを
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