2024.11.04更新
上司の「まだやってるの?」という言葉に、ピンと来る人と来ない人がいます。「まだやってるの?」は「たいへんだね。ご苦労さま」という意味ではないのです。
そこには驚きといら立ちがあります。
上司が「まだやってるの?」はこんなシチュエーションが多いです。
あなたは上司から依頼されたことを一生懸命やっています。
そこに上司がやってきます。
上司はあなたの一生懸命やっている姿を見て、「まだやってるの?」と言うのです。
上司の「まだやってるの?」はどんな意味が含まれているのでしょう?
端的に言えば、「いい加減に早く終わらせろよ」という意味です。
「サッサと済ませてくれよ」という意味でもあります。
それを、「こんなに時間をかけて………」と驚きにも似た気持ちを込めて言っているのです。
そして、心の中で「こいつに頼むんじゃなかった」とも思っています。
そう思われた人には、同じような依頼は来ません。
上司の「まだやっているの?」の意味は
私たちが肝に銘じなければならないことは、上司はせっかちだということです。
同じように顧客もせっかちです。
それは、みなさんが客側に立ったときのことを考えればよくわかります。
みなさんはレストランで注文した料理がなかなか運ばれてこないと、すかさず店員に催促を入れたり、宅配ピザを注文したときも、少しでも配達時刻を過ぎると、電話をかけているのではないでしょうか。
詰まる所、頼む側はたえず、せっかちだということなのです。
考えなければならないことは、「まだやってるの?」と言われる人の仕事の進め方です。
きっと丁寧で慎重なのだと思います。
丁寧で慎重は評価されることですが、問題は、依頼側がスピードを求めたときも、そんな姿勢を崩さないことです。
依頼側は「早く済ませてもらいたい」と思っているときに、自分のペースで、丁寧に仕事を進めている人を見ると苛立つのです。
このことは、ビジネスマンの仕事の進め方全般に言えることです。
頼まれたことは「早くやる」が鉄則です。
綾小路 亜也
頼んだ人を苛立たせない
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