2024.11.15更新
直属の上司を飛び越えて、相談、報告、提案する部下は多い。まさに「頭越し」の意味どおり、「間に立つものをさしおいて、直接働きかける」のだ。
直属の上司の頭越しに、物事を進める人は多い
直属の上司を飛ばす部下ということだ。
しかし直属の上司の力は侮れない。
直属の上司とはどんな存在か、どんな力をもっているか考えなければならないのだ。
直属の上司とは誰かわからないといった声も聞くが、係長、課長という役職で捉えるのではなく、「自分を最初に評価する人」と捉えると、本質が見えてくる。
評価する権限を持っているから、直接指示できるのだ。
すなわち、直属の上司とは一次評価者なのだ。自分を最初に評価する上司である。
直属の上司とは、誰?
多くの企業は二次評価制を導入しているので、一次評価が最終評価になるわけではない。
二次評価者が一次評価を見直し、修正することも多い。
しかし、直属の上司の評価が180度変わるかといえば、そうでもない。
あくまでも直属の上司の評価が基準になり、修正するということだ。
だから一次評価は重いのだ。
そして、直属の上司は部下の昇進申請者だということも忘れてはならない。
部下がどんなに上の人とパイプを築いても、直属の上司が申請しない限り、話は進まないということだ。
実際には上の人が独自に動くこともあるが、その際にも、手続き上、直属の上司の申請が必要になる。
そんなケースでは、直属の上司の申請の中身が見られる。
直属の上司の評価は重い
直属の上司の評価が重いのは、その人のことを一番知っているからだ。
だからその人の人物像を見るときも、直属の上司のコメントが最も参考になる。
人事部もよく見ている。
そう、直属の上司は人物像まで描けるのだ。
これが、直属の上司に与えられた最大の力だ。
そして、この人物像は、後々まで残り続ける。
今の出世は、結果だけでは決まらない。
人物像で決まるといったことが色濃く出ている。
出世に苦戦している人は、直近の評価より、過去の人物像でマイナス評価を受けていることが多いのだ。
直属の上司は部下の人物像まで描ける
出世志向が強い人は、とかく直属の上司より上の人とパイプを築きたがる。
その効果がないとは言えない。
しかし、述べたとおり、直属の上司の評価が悪ければ、上の人はよい評価を付けられない。
また、直属の上司が昇進申請しない限り、上の人は動けない。
問題はこんな部下を直属の上司はどう思うかということだ。
答えは決まっていそうだ。
そんな部下の人物像をよく思わないということだ。
その結果、評価表などでそんな部下の人物像を表現してしまう。
この点に注意しなければならない。
出世を成し遂げた人は、直属の上司を立ててきた人だ。
組織のリーダーであることを重んじ、報告、相談し、共に業務に邁進してきた人である。
もし、上の人との関係を築きたいならば、直属の上司公認のパイプにすることと、『出世はタイミングで決まる!』では述べている。
綾小路 亜也
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