2024.10.02更新
自分が考える強みと会社が捉える強みは、一致しない。
社員は自分の強みが結果につながったと考えるが、会社は結果から社員の強みを読み取るからだ。
自分の強みは会社とは違う
「強み」が先か、それとも「結果」が先かということである。
このことを理解するには、自分の強みが本当に結果につながったのか、冷静に考える必要がある。
たとえば、「粘り強い」を自分の強みと考えると、粘り強さがあったから結果が生まれたと解釈する。だが、本当は行動量が多かったのかもしれない。
同様に、「ニーズを探れる」を自分の強みと考えると、ニーズを探るのが上手かったから結果が出たと解釈するが、本当はコミュニケーションが上手かったのかもしれない。
最初から自分の強みを決め打ちしてかかると、自分の本当の強みを見間違えてしまうのだ。
自分の強みを決め打ちしない
重要なことは、自分以外の人は、結果から強みを判断しているということだ。
会社も結果からその人の強みを捉えている。
だが、私たちはどうしても「粘り強い」「ニーズを探れる」といった自分の強みを会社にわからせようと思う。
言わねばわからないからである。
言わねばわからないということは、会社にとって潜在能力だ。
会社はそんな潜在能力を知りたいのではない。
あくまでも結果から能力を読み取りたいのだ。
出世で苦戦している人は、「なぜ会社は自分の能力を評価してくれないのか」と嘆く。
その原因は、自分が考える強みと会社が捉える強みが一致していないことが多い。
そう考えると、上手い強み表現とはどのようなものか見えてくる。
自分も相手も一致する表現だ。
結果から読み取れる表現だということである。
人は結果から能力を読み取る
次のような表現だ。
企業営業深耕工作(シェアアップの実現)
(主なシェアップ先とシェアップによる効果:A企業 売上増○○ B企業 売上増○○)
新規企業工作
(主な開拓取引先:C企業 現在の売上○○ D企業 現在の売上○○)
このような結果から読み取れる表現ならば、他の解釈が入り込む余地はなく、書き手と読み手の解釈が一致する。
自分が考える強みと人が捉える強みが一致するとは限らないことは、世のビジネス書には書かれていない。
あくまでも自分が考える強みで勝負しようとする。
ここに間違いの元がある。
出世で苦戦している人は、「なぜ会社は自分の能力を評価してくれないのか」と嘆く。
その原因は、自分が考える強みと会社が捉える強みが一致していないからだ。
結果から自分の強みを考えると、自分が考える強みと会社が捉える強みが一致してくる。ベクトルが合ってくるのだ。
ベクトルが合えば、会社の目線に沿って出世の道を歩める。
綾小路 亜也
会社は潜在能力を知りたいのではなく、結果から能力を読み取りたい から要約
自分の強みを冷静に考える
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