2024.08.08更新
完璧主義をやめたい人が、やめる前に考えておくことがあります。
どんな状態ならOKとするかということです。
1.完璧でなくてもよいが、「完結」する
完璧をめざしてきた人は、そうでない状態をなかなかイメージしにくいと思います。
そのとき、頭の中心に置いてもらいたいことは、その仕事をとにかく「やり終える」ということです。
早くやり終えると考えていただいても構いません。
この「やり終える」ということが頭にあれば、次第に「やり終える」ことに重点が移り、細部にこだわらなくなります。
しかし、「やり終える」というのは、どのような状態か、自分の頭で明確にしておく必要があります。
資料や報告書を作成しただけでは、その仕事をやり終えていません。
その書類を提出して、はじめて、その仕事をやり終えたことになります。
私は、一つの仕事をやり終えることを、
最初の著書『サラリーマンの本質』で「手離れ」と表現しました。
自分の手から一つの仕事が離れていくメージです。
その後の書籍では、「完結」という表現をつかっています。
そう、完璧でなくても、「完結」することが必要なのです。
おそらく、完璧をめざしてきた人が完璧さを追わなくなると、時間的余裕が生まれます。
しかし、すぐに報告、提出できないかもしれません。
いままで、完璧な状態を確認してから、報告、提出していたからです。
そんなとき、資料や報告書を手元に置いたままにしないことです。
それでは完璧主義をを捨てた意味がありません。
さっさと提出、報告し、その仕事をやり終えるのです。
すると、どんなことが生まれるか?
じつは、ここに完璧主義を捨てる意味があります。
2.完璧主義をやめて生まれた時間をどう使う?
完璧主義を捨てると時間的余裕が生まれます。
その時間をどう使うか?
正解などありませんが、事前にちょっと考えておきたいところです。
・自分時間を持つ
・リフレッシュに使う
・健康増進に使う
・職場の人と話し合う時間を持つ
・家族との時間を大切にする
・友人との時間を作る……
このようなことでも構いません。
ここで、会社業務に目を向けて見ましょう。
いままで完璧をめざしていたため、一つひとつの仕事に時間をかけていたと思います。
すると、他の仕事ができない。
じつは、ここが一番の問題だったのです。
上司も、ここに不満があったかもしれません。
完璧でなくても、一つひとつの仕事をやり終えていけば、多くの仕事に手が回ります。
また、重要な業務にも本腰を入れて取り組むことができます。
会社や上司はこのことを求めているのではないでしょうか。
そんな時間活用も考えていただきたいと思います。
完璧を求めるか否かは、時間活用の問題でもある
3.得られるものと失われるもののパランス
最近の風潮として、ちょっと気になることがあります。
それは、完璧をめざすことが、まるでよくないかのように思える記事を目にするからです。
そんなことはありません。完璧に越したことはありません。
「ここぞ」というときは、完璧をめざしていただきたいと思います。
ただ、精神的負担を含めて、完璧をめざすことで得られるものとのバランスを考える必要があります。
ここは「費用対効果」の問題に似ています。
この「費用」を時間、エネルギー、人件費などと置き換えてください。
たとえば、大きなプロジェクト案件で、提案内容によって幹事が決まるといった場合は、会社として得られる効果も高いので、完璧をめざさなければなりません。
しかし、日常の会社業務では、そこまで完璧さを求められることは稀です。
時間、労力とのバランスを考える必要があります。
その際、会社や上司は、その仕事について「どこまで求めているのか」考えることが大事です。
迷うならば、上司に聞いてみることです。
ただ、どんなときでも、その仕事を「完結」することは求められています。
綾小路 亜也
関連記事:なぜ、完璧でなくてもよいのでしょうか?
出世は「構え方」で決まります
◆新百合ヶ丘総合研究所の出世四部作
こっそり読まれ続けています
ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!
スマホで読む方法
出世するビジネスマナー
「出世しぐさ」のすすめ
※「出世しぐさ」は商標登録されました。
エリートの弱点を突く!
エリート社員に打ち勝つ! あなただけの出世術
新しい出世術
コロナ後の「たった一つの出世の掟」
◆新百合ヶ丘総合研究所のキャリアアップを実現する本のシリーズ
印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方
◆メルマガ「出世塾」の情報
(まずは発刊内容をご欄ください)
https://shinyuri-souken.com/?p=28756
◆キャリア理論の本紹介
https://shinyuri-souken.com/?page_id=41933