『聞く力』 

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)

阿川 佐和子

文藝春秋 2012-01

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 

書店に行くたびに、気になって気になって仕方がない本だった。
このHPの「リアル書店の課題」 で書いたが、私にとって、まさに「いつかは買わなければならないと思い込ませる本」 だった。
どこの書店に行っても、この本が積まれていた。
そして、この本をレジに持っていく途中、「遂に買ったぞ!」と叫ばせる本だった。
さて、本の中身だが、 一言で言えば、本全体が、著者の人柄に包まれている。
対談のインタビューをしている際の、著者の「裏の声」がとてもおもしろかった。
思わず、クスッと笑うこと数回。 また、阿川さんって、こんな表現をするんだと、これまた親しみが湧いた。
おそらく、日本国中の誰もが、無条件に受け容れ、そして無条件に 楽しめる本だと思う。
そんなことから、日本一売れたのではないだろうか。

 

余談だが、私は、文中に出てくる阿川さんのお兄さんと、高校、大学と同学年だった。
そんなことから、なんとなく阿川家の雰囲気というものも理解できたような気がする。

 

本中で「なるほど」と思った箇所を紹介したい。

 

その一つが、「日本人は相づち好き」という項目だった。(P151~)

 

確かに英語は、This dish is not so good と、先にnotを持ってくることにより、 「否定」を早く意思表示する。
しかし、日本語は「おいしくないなあ」と思う時も、「おいし」まで 言って、相手や場の雰囲気を見る。
すなわち、あとで、「おいしい」とも言い換え られるし、「おいしくない」とも言うことができる。
「言葉」の特徴が、その国の人の行動、態度、表現というものを形成している ことを教わった。

 

 

2019.09.29追記

この本は、ぜひ読み直していただきたいと思います。
この本は累計170万部を超える超ベストセラーになりましたが、ほとんどの人は、聞き上手になるため、聞くスキルをアップしたいために購入したと思います。
しかし、聞き上手になる、聞くスキルをアップしたいと考えると、人の話を聞くということから、かえって遠ざかってしまうかもしれません。
それは、自分中心に考えているからであり、話を聞くということは相手中心に考えなければならないからです。

 

読み直したあとの記事は下記に掲載していますので、参考にしてください。

https://shinyuri-souken.com/?p=58842
(タイトル「部下の話を聞く力」)

 

 

 

◆新百合ヶ丘総合研究所のキャリアアップを実現する本のシリーズ

 

ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!

 

「出世しぐさ」のすすめ
※「出世しぐさ」は商標登録されました

 

エリート社員に打ち勝つ! あなただけの出世術

 

コロナ後の「たった一つの出世の掟」

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

 

企業で働く 営業女子が輝く35のヒント

 

印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方

 

 

メルマガ「出世塾」の情報
(まずは発刊内容をご覧ください)

https://shinyuri-souken.com/?p=28756

 

◆キャリア理論の本紹介
https://shinyuri-souken.com/?page_id=41933

 

2013年10月2日