改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
ロバート キヨサキ 白根 美保子 筑摩書房 2013-11-08 |
金持ち父さんが言う「お金のために働くのではなく、お金を自分のために働かせる」とはどういうことだろうか?
その仕組みをこの本は説明している。
みなさんは、財務諸表に損益計算書と貸借対照表があるのをご存じだと思う。
要約すると、貧乏父さんは損益計算書一辺倒なのである。
つまり、収入から支出を引いた中で、月々やり繰りしている。
そして、収入が増えても、所得税、社会保険料などの支出が増え、またその中でやり繰りする。
収入が増えて家を持っても、今度は固定資産税や住宅ローンなどの支出が増える。子どもができれば、教育に対する支出も増える。
つまり、いつまで立っても「収入-支出」という枠の中で「ラットレース」のようにやり繰りしている。
その姿は貧乏父さんなのである。
しかし、金持ち父さんは、損益計算書に貸借対照表の中の資産の欄をかませる。
勤労所得を資産の欄に入れ、土地や株式などに投資し、そこから生まれる収入、配当などを、損益計算書の収入欄に加えるという仕組みである。
そのコツをこの本では、「自分に対する支払いをまずすませる」と表現している。
つまり、月々の勤労所得の中から、先に投資に対するお金を振り分けてしまうということである。
そして、「裕福になるための鍵は、勤労所得をできるだけ速く不労所得やポートフォリオ所得に変える能力」だと結論づけている。
この本を読み終えた多くの読者は、「要は投資をしなければならないことか」「しかし、投資にはリスクがつきものだ……」と思うのではないだろうか。
しかし、著者は、そのために学校では習わなファイナンシャルインテリジェンスが必要だと言っている。
この本は、2000年に書かれたものだが、私はいまの高齢化社会で考えなければならない問題が含まれていると思う。
それは、サラリーマンは、勤労所得ががた減りするか、あるいは、なくなる瞬間がかならず来るからだ。
そうしたとき、長く続けた「収入-支出」というバランスが一挙に崩れてしまう。
そして、いまは「そのときのために貯蓄をしておく」と考える人がほとんどだと思うが、長生きするほど、貯蓄を切り崩していかなければならない。
それでは、やはり生活的にも精神的にも不安定だと思う。
それゆえ、私は、若いうちから将来に備え、何かしらの形で収入が入ってくる方法を考える必要があると思うが、現実、いまの「収入-支出」という中ではなかなか難しいことと思う。
そんなとき、この本の「自分に対する支払いをまずすませる」が一つの参考になると思う。
要は、金持ち父さんになるか、貧乏父さんになるかは、お金の扱いをどう考えるかによるところが大きいと思う。
『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)』
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