逆転出世する人の意外な法則 ―エリート人事は見た!
平康慶浩 プレジデント社 2016-05-28 |
会社社会には、この本のタイトルのように「逆転出世する人」は必ずいる。
しかし、一方でたえずトップを走り続ける人もいる。
そうすると、「出世」する基準は何なのかということになる。
この本の中に解は示されている。―それは「上のポストになるほど卒業基準ではなく入学基準で選ばれている」ということである。
「入学基準」で選ばれているから、逆転が可能なのである。
そして、著者はそんな理由もあってか、20代、30代、40代、50代……というように、年代別に昇進の着眼点が存在すること、また落とし穴があることをを記述している。
この年代別の考察がこの本の大きな特徴であり、非常ににわかりやすい。
また、年代別の転職の気極め、転職先での注意事項も記述されているか、読者には参考になるはずである。
私たちは「出世」を感覚的にはつかんでいるが、なかなか、それをうまく表現することはできない。
そんなとき、役立つのは本書である。
著者が示してくれた出世の「枠組み」が、私たちの頭をきっと整理してくれるはずである。
ビジネスマンのみなさんには、読んでおいて、ぜったいに損はない本である。
本書の構成
まえがき 同期で一番に係長になると役員になれない
第1章 20代 若い頃の評価こそ気にする必要はない
第2章 30代 役職者になるのは早すぎない方がいい
第3章 40代 目指すべきは部長ではなく常務である
第4章 50代 会社にこだわらない成功を目指せ
終章 遅咲きで席こうする人、しない人
本書で非常に参考になった箇所を列挙しておきたい
・ (逆説的に言えば)今の状態を維持し続けるためには、今受けている評価を良くすることが必要
・ 突然の逆転のための武器は、「尖った専門性」と「丸いつながり」(見出し)
・ エンパワーメント(権限移譲)をしっかりとしていれば、上司はあなたをはじめとする部署全体の総合力が上がっていることに気付く
・ 今は遠いけれども目指す価値のある目的地を定めて、そこにたどり着こうする
・ 40代から持つべき視点は経営者のものしかない
・ ビジネスに活かす専門性であるのなら、必ず経営の視点から理解している本質でなくてはならない
・ 経営者マインドを持って、相手を否定せず相手の話を尊重する。そのうえで、知り合った人の話を、あと5分だけ聞いてみる
・ 自分は「何ができる人」なのかを1行で説明できるか(見出し)
・ マネジメントというのは要は、経営資源の使い方
・ 定年そのものではなく、定年によってコミュニティを失うことへの対応をどうすべきか、という視点が必要
・ 「会社」人生に「自分人生」を重ねていく(見出し)
・ 過去の自分のキャリアをすべて肯定的にとらえることが大事
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