いただいた名刺に情報を書き込むことは、心のマナー違反

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いただいた名刺に情報を書き込むことは、心のマナー違反

2018.06.10記事を更新しました。

 

ビジネスマナーの多くの本には、相手からいただいた名刺に相手の情報をメモしなさいと書かれてある。
名刺交換から得た情報を、すぐに名刺にメモ書きすることは、一見、できる人のワザのような気がする。

 

だが、よく考えれば、ビジネスマナーの本が言っていることはおかしいのだ。
ビジネスマナーの本は「名刺は顔」と言っている。ビジネスマナーの本が「『名刺は相手の顔』ですから、名刺に情報を書き込むのはやめましょう」という話ならば理解できるのだが、まったく逆だから、おかしいのである。
名刺に情報を書き込むのは直接的手段である。しかし、ほんの「ひと手間」かけて、Excelなり、得意先情報のシートなどに入手した情報を打ち込めば済む話のように思える。

 

ビジネスをよく知っている人や、本当にできる人は、いただいた名刺に情報を書き込むことなどはしていない。
名刺の重みを知っているからであり、やはり名刺は相手の顔だと思っているからだ。
そんな相手の顔ともいえる名刺に、情報を書き込むことなどできないのである。

 

どうしても名刺に情報を書き込みたいときは、名刺の裏面の隅にでもシャープペンシルで書いてもらいたいと思っている。

 

私には、もう一つ名刺に情報を書き込んでもらいたくない大きな理由がある。
相手からいただいた名刺に平然と情報を書き込むということは、言うまでもなく、自分のビジネスに相手を利用しようという気持ちがあるからだ。
このことは、名刺交換以降、すべて自分中心にものを考えていくことを意味している。

 

それは、相手を中心にものごとを考えようとするビジネスマナーの精神と相いれないし、相手はそんなこちら側の気持ちをわかってしまう。
相手がそんなことを感じ取ったら、こちら側の目論見とは逆にビジネスは進展しないからだ。

 

 

名刺があなたを救ってくれることもある。
もし、あなたが営業に行き詰まったとき、名刺ファイルに入っている名刺を一枚一枚、ぼーっと眺めてもらいたい。
ここで、相手の顔が浮かんできたならば、そこにヒントが隠れている。相手が本当に望んでいるものに気がつく瞬間だ。
名刺は、あなたにヒントをささやくのである。

 

ところが、名刺に相手の情報を書き込んでいる人は相手の顔が浮かんでこない。
その名刺は単なる情報メモにすぎなくなっているからだ。
また、メモされた情報に思考が引っ張られ、相手が本当に望んでいるものなど及びもつかなくなる。

 

 

名刺交換は相手とのビジネスの出発点である。
この時点で、ビジネスは自分を中心にして回っていくのか、相手を中心にして回っていくのか決まる。
そして、自分を中心にしてビジネスを回そうと思った時点で、ビジネスはうまくいかなくなる。

 

ビジネスマナーの本は、名刺交換の場で、ここぞとばかりにいろいろなことを企てすぎる嫌いがある。
名刺交換はシンプルに、相手に自分を知ってもらうということだけに専念すべきである。
この機とばかりによけいな自分の売り込みは、百害あって一利もない。

 

ただただ相手に自分を知ってもらうという謙虚な気持ちが、今後のビジネスを進展させていく。

綾小路亜也

 

 

 

 

 

 

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