2024.10.18更新
「送った」「受け取ってない」という水掛け論が絶えないのは、送付側、受領側とも確たる証拠がないからです。
「たしかに入れた」「たしかに入っていなかった」と主張しているにすぎません。
書類の一部が見当たらない時に、水掛け論が起きるのです。
今は、対象となる書類には個人情報が含まれるケースが多いことから、いっそう引くに引かれぬ展開になっています。
そこで、送付側、受領側の証明になる方法をお話しします。
まず、送付側から説明します。
最初にすべきことは、送付状を書くことです。
このことはよく言われていることです。
送付状を書くことによって、そこに記載された書類を送ろうとしていたことがわかります。
送付状を書くにあたっては、送付物を特定するために、名称や枚数(部数)を正確に書き、控えをとっておくことは書類の受け渡し確認時と同じです。
送付状例(新百合ヶ丘総合研究所作成)
送付状の作成が済むと、書類を封筒に入れる段になります。
ここからが重要です。
書類を封筒に入れるとき、二人で行ってください。
ここがポイントです。
二人の目で、送付状記載の書類が封筒の中に収まったことを確認します。
このことが、のちのち大きな意味を持ちます。
そのうえで、送付状の控えに二人の確認印を押してください。サインでもかまいません。
また、送付した事実を、パソコン内でもノートでもいいから記録しておきます。
二人の目で確認する
こうしておくと、相手から「書類の一部が届いていません」と連絡を受けた場合でも、実施した送付手順をそのまま説明すれば、相手は「ウチのほうで、もう一度捜してみます」と言うに違いありません。
二人の確認は証拠になるのです。
受領するときも二人の確認が必要です。
封筒から書類を取り出すとき、二人で、入っていた送付物を相手が作成した送付状と突き合わせます。
ここで、みなさんは送付状作成の意味がハッキリわかったと思います。
その際、不足書類があったときは、その場で先方に連絡します。
時間が経つと信ぴょう性が薄れるからです。
そして二人の確認結果を、送付状に押印またはサインするとともに、記録にも残しておきます。
このことが受領側の証拠になります。
もう一つ付け加えるならば、送られてきた封筒は一定期間保管します。
封筒に書類がひっついていることもあるからです。
つまり、書類を送るときも、受け取るときも、二人の目による確認は証拠になるということです。
「たしかに入れた」「たしかに入っていなかった」では、情報セキュリティ時代に何の証明にもなりません。
綾小路 亜也
⑥ どのように「送った」「受け取っていない」を証明するか? から
※情報セキュリティ時代のビジネスマナーのポイント
①書類を送るときも、受け取るときも二人で確認し、記録に残す
②二人の確認は証拠になる
二人での確認は証拠になる
関連記事:「渡した」「もらっていない」を防ぐ方法は?
情報を軸にした 新しいビジネスマナー
本の目次スマホで読む方法
商標登録が認められています。
YouTubeでも紹介しています
◆企業で働く人のビジネスマナー(発行書籍)
出世するビジネスマナー
「出世しぐさ」のすすめ
※「出世しぐさ」は商標登録されました
できる社員のビジネスマナー
本の目次
ビジネスマンのハンコの押し方・持ち方
印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方
本の目次
◆新百合ヶ丘総合研究所のキャリアアップを実現する本のシリーズ
ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!
◆メルマガ「出世塾」の情報
(まずは発刊内容をご欄ください)
https://shinyuri-souken.com/?p=28756
◆キャリア理論の本紹介
https://shinyuri-souken.com/?page_id=41933