成果と、評価用紙に「書ける」「書けない」という問題は別問題

いまの人事評価は、自己評価から始まる。
しかし、評価用紙にまったく記入できないときがある。
その多くは、成果が出なかったときである。

 

そんなとき、潔く「今年度は、十分な成果が出ませんでした」と書いたり、自己評価欄をすかすかにして提出してしまう人が多い。
その理由は、結果が出なかったら書けないという一点に尽きる。

 

それでは、評価する方もそれ以上評価しようがなくなる。

 

しかし、評価用紙に「書ける」「書けない」という問題と、「成果」が出た、出なかったという問題とは、本来別問題である。

 

それならば、「成果」が出なかった場合でも、書けばいいことになるが、なかなか難しいこともたしかである。

 

 

だが、そんなときにも、コツがある。

 

まず、白紙の用紙に、箇条書きに、自分のやったことを書く。思い浮かべるだけ書く。

 

成果が出なかったとしても、訪問したり、企画書を提出したり、ミーティングを重ねたりしたはずである。
また、社内でも、ミーティングや研修会などを重ねたはずである。

 

ポイントは、そんな「事実」を、日付、回数を思い浮かべて書く。

 

そして、次の作業として、白紙の用紙に箇条書きに書かれた「事実」を、内容別にまとめてみる。

 

どうだろうか?
それが、みなさんの1年の「仕事」だったのである。
そして、それを自己評価欄に書けばいいと思う。

 

こうして1年の行動を振り返ってみれば、みなさんの行動は、けっこう、捨てたものではないことがわかる。
しかし、成果が出なかったことも事実であるから、方法、情熱、徹底度合いというものも検証する必要がある。

 

そして、評価する側も、自己評価欄にこのような「事実」が記載されているのと、ないのとでは、まったくその取扱いが違う。
評価する側は、「事実」を「事実」として認めたうえで、判断する。

 

重要なことは、このような「事実」が書かれていると、評価側も、その用紙に入り込むということである。
自分が当事者になったような気持ちで、頭の中で、行動を再現する作業に入る。

 

そして、評価側がそんな気持ちになったら、悪い評価がつくことはない。

 

しかし、やってはいけないことがある。
それは、自己評価欄に長文で書くことである。
そうすると、一転して、言い訳がましく映る。

 

あくまでも箇条書きで、やったことを簡潔に列挙することである。

 

こうした「事実」を列挙する作業の意味は大きい。
それは、改めて、「やった」という行動の意味を知るからである。
そして、「成果」に結びつく「行動」というものを意識するからである。

 

綾小路亜也

 

 

 

 

 

 

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