2024.10.18更新
営業から、営業推進部など本社企画部門などに異動を希望するビジネスマンは多い。しかし行きたくても、自己申告書に希望理由を書けない。
希望部署の業務と現在の職務が結びつかないからだ。
配属希望理由が書けない人の、自己申告書への書き方と例文を考えてみたい。
ここでは、希望部署の代表格ともいえる営業推進部への記載の仕方を取りあげたい。
私は延べ2000名を超える職員の自己申告書を見てきたが、そこによく書かれているのは、次のような内容だ。
「営業で学びとったものを活かしたいと思っています。
営業の進め方、あり方というものにも自分なりの考えを持つようになりました。
そうしたことから営業推進部に行きたいと思っています」
結論から言うと、こんな内容が自己申告表に書かれていても、読む方の心にまったく残らない。
100%希望部署に行けないと考えてもらってもかまわない。
なぜか?
学びとったものがわからないからだ。
言い換えると、抽象的だからだ。
たしかに、学びとったものなど、そうたやすく言えるものではない。
それならば、取り組んだ内容を書けばよい。
ただ、取り組んだ内容は、掘り下げなければならない。
たとえば、
・販売店への研修に力を入れていたのか
・販売店の個別打ち合わせに力を入れていたのか
・新規開拓に力を入れていたのか
・競合他社のシェアを奪ってきたのか
・新商品販売に力を入れたきたのか
などだ。
いわば、「営業」という大きな塊を砕くのだ。
すると、自分が行った営業が見えてくる。
同時に、販売店対策に今後必要なもの、新規開拓・他社対策に必要なツール、ユーザーが求めるものが見えてくる。
ここまで来ると、営業推進部希望も違和感がなくなる。
次のような書き方ができるはずだ。
・販売店への研修、個別打ち合わせに取り組んできたが、(〇〇年度それぞれ△△回実施)、販売店の戦力を劇的にアップさせる方法を全社で共有したく、営業推進部を希望します。
・新規開拓、他社からのシェア奪取に取り組んできたが、(〇〇年度新規開拓数△△社、シェア奪取数✕✕社)、当社の優位性を高める方法を全社で共有したく、営業推進部を希望します。
・A商品の販売強化に取り組んできたが、(〇〇年度販売数△△)、当社独自商品開拓につながるアイデアを全社で共有したく、営業推進部を希望します。
どうだろう?
まったく違和感がなくなったばかりか、営業推進部から「こんな人を求めていた」ということにならないだろうか。
「営業」という大きな塊を砕くと、あなたという人が見えてくるのだ。
自分という塊を見つける
私たちが誤解していることがある。
会社は大きな塊を求めていると思い込んでいることだ。
たとえば、営業推進部は、営業全般に強い人を求めていると思っている。
しかし、そんな人を求めてはいない。
販売店対策に取り組んできた人、新規開拓に取り組んできた人、他社と争ってきた人、新商品の販売に取り組んできた人を求めている。
会社や部署の要求は、細分化しているのだ。
自分の業務を大括りにしていると、ニーズに出会えないということである。
綾小路 亜也
希望部署に行くには、自分の業務を掘り下げる
関連記事:すべては自己申告書の記載から始まる
自己申告書の書き方にこだわりました
本の目次スマホで読む方法
YouTubeでも紹介しています
◆新百合ヶ丘総合研究所の出世を現実につかむ本
こっそり読まれ続けています
ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!
出世するビジネスマナー
「出世しぐさ」のすすめ
※「出世しぐさ」は商標登録されました。
エリートの弱点を突く!
エリート社員に打ち勝つ! あなただけの出世術
◆新百合ヶ丘総合研究所のキャリアアップを実現する本のシリーズ
印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方
◆メルマガ「出世塾」の情報
(まずは発刊内容をご覧ください)
https://shinyuri-souken.com/?p=28756
◆キャリア理論の本紹介
https://shinyuri-souken.com/?page_id=41933
出世は「構え方」で決まります
◆新百合ヶ丘総合研究所の出世四部作