西洋芝は土が決め手!

西洋芝は常緑のあこがれの芝生だ。
しかし、私は14年間も西洋芝の育成に失敗している。
日本の気候では夏を越せないからだ。
5月には魅せられるほどきれいだった芝生は、6月になると弱り出し、8月になると枯れてしまう。
枯れるというよりは、溶けてしまうと言った感覚だ。
だから、夏が過ぎると、裸地だらけとなる。

 

失敗を重ねた私の経験から言うと、
西洋芝は、夏を迎えるまでに、完璧に育っていなければならない。
4月の始めに種をまき、5月に「わっ、きれい!」と思っているようでは、とても夏を越せない。
それでは、夏を越すには、あまりにもひ弱すぎる。
夏を迎えるまでに、葉もしっかりし、地下のほふく茎も広がって地面を隙間なく覆っていなければならないのだ。
(トゥールフェスクなどの株立ち芝には、ほふく茎はない。夏も丈夫。その分、葉幅も広く大玉となりやすい。きっとイメージした芝とは違う。)

 

西洋芝は、水はけも大事だ。本当は芝生の種をまく前に、排水溝を設けなければならないが、一般の人はなかなかそこまでできない。
排水が悪いと、土は固くなり苔も生えてくる。これでは芝生は広がらない。
また、早く成長するようにと、肥料をやり過ぎると肥料枯れする。
西洋芝はやっかいなのだ。

 

長い間、「なにかいい手はないか」と考えていたが、最近、ネットで「「芝生が! まくだけで甦る 土のリサイクル材」という商品にぶつかった。
「まくだけ」という手間がかかりそうもないフレーズに強烈に引き寄せられた。
試しに買ってみたが、商品分類は肥料だったが、黒土のようだった。おまけに、土の排水を改良する効果もあるというのだ。
試しにまいてみたら、たしかに芝生の成長を促しているように思える。また、土の排水も心持ち、よくなっていると思う。
芝生は、肥料というよりは、土がとても大事なことに改めて気づいた。

 

 

西洋芝の愛好家は、いまの時期が勝負だ。
年々暑さが早まっているから、それまでに芝生を完成しなければならない。
いまや、6月に肥料をやっているようでは、肥料枯れしてしまう。
いまの時期は、とにかく成長を促し、芝生を刈りこむことによって、横に横にと広げていってもらいたい。
しっかりした葉を持つ、きれいな西洋芝を育てもらいたい。
ここを乗り切れば、常緑は夢でない。

 

 

 

(西洋芝の代表的存在 ケンタッキーブルーグラス)

 

 

 

 

(参考にしてください)

他の肥料と一緒にまくと、肥料枯れするので注意してください。

 

2018年5月1日