「聞かれたら答える」というスタンスが報告では大事

2024.10.31更新

 

上司にどこまで報告すべきか悩みますが、「聞かれことに答える」というスタンスが大事です。報告が上手い人は、聞かれたことだけを答えています。

口頭での上司への報告の仕方を考えていきましょう。

 

ポイントは、話を区切り、一呼吸置きながら話すことです。

 

参考例

「ちょっとご報告したいことがあるんですが……」 

(一呼吸)

上司 「何かあるのか?」

「今月の売り上げの件ですが、✕✕商会の売上は今月難しいんです」

 (一呼吸)

上司 「そうか……。理由は何?」

「じつは、昨日、✕✕商会の富田課長を訪問したんです」 

(一呼吸)

上司 「うん、それで?」

「富田課長からは稟議を回しているんですが、田島部長が出張中のため、決裁をもらえてないそうです」

(一呼吸)

上司 「そうか……」

 

こんな調子で進めていくと、たぶん上司から、次のような質問が出ます。

 

上司 「それは困ったな……」

また上司「田島部長はいつ出張から戻るって言っていた?」

「水曜日までの出張らしいです」

上司 「そうか……。ところで、今月✕✕商会でいくら見込んでいた?」

「200万です」

上司 「そうすると、君の課は今月200万ショートになるな……」

また上司「仕方がないか……」

また上司「まあ、他でできる限り挽回するように頼むよ………」

「わかりました」

上司 「他にないか?」

 

ここで、気になっていることを話すのです。

「じつは、気になっていることがあるんです……」

 

気になっていることを話すことはつらいことです。

しかし、対話、対話で進めていくと、気になっていることの報告も対話でできます。

 

あなたの話を聞いた上司から、

「うーん。それはまずいな……。金曜日あたりに、田島部長のところに二人で行くか?」

などと打開策の提案があります。

 

上司も加わった展開となるのです。

 

 

 

どうでしょうか?

報告は一気に報告しようと思えばできることです。

すると上司が知りたがっていることも、知る必要がないことも、全部報告してしまいます。

実際、多くの人がやっていることです。

 

では、なぜ一気に報告しようと思うのでしょうか?

間合いが生じるのが嫌だからです。

一気に報告した方が楽だからです。

 

しかし、報告では、相手からの質問を待つということが大切です。

それは、聞かれたら答えるということです。

その方が課題を共有できます。

 

綾小路 亜也

 

 

注:本来、「訊かれたら答える」と書くべきかもしれませんが、「聞く」には「尋ねる 問う」という意味もあるので、「聞かれたら答える」にしました。

 

 

 

 

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