「力及ばず申し訳ない」という言葉は、昇進できなかった部下が聞く言葉だ。
上司からこの言葉を言われたら、もうどうすることもできない。
しかし、その時、考えることはないだろうか?
「力及ばず」は、努力したがダメだったということだ。
きっと、上司はいろいろ動いてくれたに違いない。
また上司なりに頑張ってくれたのだと思う。
しかし、どう動いてくれたのか、どう頑張ってくれたのか、よくわからないのが、「力及ばず申し訳ない」という言葉なのだ。
すなわち舞台裏は見えないということだ。
これが、ほどんどのビジネスマンが置かれている立場である。
つまり、昇進は、自分には見えない他人の力に頼らざるを得ないということである。
ここに、出世のネックがある。
だから、出世に苦戦している人は、上司から「力及ばず申し訳ない」という言葉をもらい続けているのだ。
「力及ばず申し訳ない」という言葉の舞台裏はわからない
この問題の解決は容易ではない。
私は、拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』のなかで次のように述べた。
出世を考えるとき、なによりも重要なことは、主体は誰かということである。
それは、上司でも、会社でもない。
みなさん自身である。
みなさん自身で、出世のタイミングを合わせ、引き寄せ、早め、逃さないことが必要だ。
そう、考えてみれば、出世の主体は自分なのだ。
自分のために奔走してくれる上司に感謝しつつ、
自分でも、出世のタイミングを「合わせる」「引き寄せる」「早める」「逃さない」努力をする。
自分を主語にして頑張れることはないかと、考えることが大切なのだ。
この部分がないと、いまの時代、なかなか出世は難しい。
ポスト数が減っているからだ。
この部分があれば、「力及ばず申し訳ない」というひと言で、事切れてしまうことはない。
自分を主語にして頑張れることが、まだまだあるからだ。
出世の主体は、自分
自分で頑張れることの一つは、自己申告書や自己評価シートへの記載だ。
その前提には、自分の行動がある。
それを上手く表現するのだ。
自分が書いた自己申告者や自己評価シートは、昇進の大元になる。
拙著『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』で記載方法にこだわったのはそのためだ。
そこに自身の手で昇進を勝ち取ろうとする自分がいるだろうか?
こんなところから、自分を主語にした昇進への努力を積み重ねていってもらいたい。
綾小路 亜也
自分の手で、昇進を勝ち取る
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