2024.08.31更新
ポスト不足時代に考えることは、会社はどんな人にポストを与えているかということです。優秀な社員というだけでは出世できなくなったのです。
1.優秀というだけでは出世できなくなった
出世をめざす人のほとんどは自分の優秀さでポストを射止めようと考えます。
たしかに、いままで、会社は優秀な社員にポストを与えてきました。
ポストに余裕があったからです。
しかし、今はどうでしょう?
みなさんが実感しているとおり、部署統合や合併により、ポストはどんどん減っています。
コロナの影響、ウクライナ情勢も加わり、今後ますます減っていくでしょう。
出世したくても、ポストがないのです。
優秀な社員というだけでは出世できなくなったのです。
優秀な社員というだけでは出世できなくなった
2.優秀さで競おうとすると、大激戦の場に立つ
ならば、「優秀さを競えばよい」という結論に達するかもしれません。
しかし優秀という概念はとても曖昧で、優秀さを判定することも難しいはずです。
優秀さで競おうとすると、大勢の優秀な社員の中で戦わなければならず、しかもその判定は微妙ということです。
今の時代、出世に苦戦している人は、優秀さが足りないから出世できないのではありません。
大激戦の場に立っているから、出世できないでいるのです。
3.会社はどんな人にポストを与えているのか?
ここで、会社側に立って、どんな人にポストを与えるのか考えてみましょう。
ヒントになるのは、会社社会でよく起きる「出戻り」「持ち上がり」です。
会社社会では、かつてその部署に所属していた人が課長や部長となって戻ったり、その部署の係長が課長に、課長が部長に持ち上がる現象がよく起きます。
なぜ、このような「出戻り」「持ち上がり」が起きるかといえば、会社はその部署のことを知っている人をポストにつけたほうが、リスクが少なく安心だからです。
つまり、会社はポストへのリスクが少ない人を優先しているということです。
4.ポストへの必然性が高い人が出世する
従業員側に立って考えると、ポストにつきやすいということは、どのようなことになるでしょうか?
ポストへの必然性が高いということになります。
実際、会社はポストへの必然性が高い人からどんどんポストに紐づけしていき、残ったポストについて、多くの候補者から選定を行います。
だから優秀というだけでは出世しにくいのです。
「出戻り」や「持ち上がり」は、ポストにつく部署を経験したということです。
ここで、「ポストへの必然性をもつのは、経験者だけか?」と考えることが大事です。
たとえば、「大阪のリテール営業ならアイツだ」「経費削減といえばアイツだ」といった要素があれば、会社は目をとめます。
そんな人をポストにつけた場合、結果が見えるからです。
結果をにおわす人も、会社にとって昇進リスクが小さいのです。
結果をにおわすには、ある分野に強いということもあるし、ある地域に強いということもあります。
このどこかで強いということを見出し、表現することが、ポストへの必然性に結びつきます。
コロナ後、企業は生き残りをかけ必死です。今、企業に必要なものは結果です。
今の時代、結果をにおわす人がポストにつく必然性が高いのです。
それが、この時代に出世しやすくなる「たった一つ」の原則となります。
いかがでしたか?
今の時代に出世しやすくなる原則をお話ししました。
ビジネスマンの出世における最大の課題は、
優秀なリーダーになることではなく、結果をにおわす必然性を見出すことであることを、
おわかりいただけたかと思います。
この考えを持つか持たないかにより、出世への道は大きく変わります。ぜひ参考にしてください。
綾小路 亜也
『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』のエッセンスをお話ししました。
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