2025.01.19更新
上司は優秀な部下だけが、かわいいわけではない。
それよりも、手の内を明かす部下がかわいいのだ。
1.上司を受けいれる雰囲気を持っている
みなさんは「上司の同行回数が多い人と、極端に少ない人がいる」と心の中で思っていないだろうか?
もちろん、担当先の重要度といった要素もあるが、その違いは、自分の業務に上司を受けいれる雰囲気を持っているか否かに関わるところが大きい。
現に会社社会では、自分の担当先に上司を連れていきたくないと思う人だらけだ。
ボロが出るのをおそれているからである。
そんな雰囲気を上司は察知してしまう。
一方、上司からすれば、職制上、担当者の取引先の状況については知っておかなければならない。
だから訪問したいのだ。
そんなとき、気兼ねなく声を掛けられる部下は有難い存在だ。
それゆえ、上司の同行回数が多い部下はどこまでも多くなり、そうでない人は極端に少なくなる。
このことは、会議でも、打ち合わせでも同じだ。
会議や打ち合わせにも、上司に出席してもらいたくないと思っている部下は多い。
進捗状況がわかるからだ。
また問題提起されるのが面倒だからだ。
しかし、一方で、上司の出席を受けいれる部下もいる。
上司にかわいがられるか否かの出発点は、
自分の業務に上司を受けいられるかどうかにある。
会社社会には、上司の同行回数が多い部下と少ない部下がいる
2.上司と共通体験をしている
みなさんは、部下と同行を終え、会社に戻った上司が訪問先のことを楽し気に話している光景を目にしているはずだ。
上司は、部下と一緒にその場にいたということが嬉しいのだ。
もっと言えば、同じ地に立ち、同じ空気を吸い、同じ景色を見たということが嬉しいのである。
このことはトラブルでも、ピンチを迎えたときでも同じだ。
とかく私たちは、そのことを上司に知られまいとするが、上司は部下と一緒に苦しみ、悩み、つらい思いをすることで、自分の存在を確認しようとしている。
上司は「同じ釜の飯を食っている」と実感できる部下をかわいいと思うのだ。
私はこのことを、『エリート社員に打ち勝つ! あなただけの出世術』のなかで、「上司との関係を輝かせる共通体験」と呼んだ。
上司は、部下と同じ景色を見たがっている
3.手の内を明かしている
会社生活が長くなるにつれ、身につくことがある。
手の内を明かさないということだ。
上司にも、進捗状況や方法などを明かさない人も多い。
一見、上手く立ち回ったように見えるが、これでは、上司は助けることも、アドバイスすることもできない。景色も見えない。
つまりブラインドだということだ。
人は、手の内を明かしてくれた人を助けようと思うのではないだろうか。
上司とて例外ではない。
助けようと思うということは、自分も当事者となって参画するということだ。
自分に手の内を明かしてくれた人をかわいいと思うに違いない。
会社社会では進捗状況や方法を明かさない人が多い
4.つまり成功も失敗も見せている
上司を受けいれ、共通体験をし、手の内を明かすということは何を意味するのだろうか?
それは、上司に成功も失敗も見せているということである。
上司は成功を自分のことのように喜び、失敗も自分のことのように悔しくなるに違いない。
失敗も理解するだろう。
つまり、姿が見えている部下が行ったことは、上司は自分事と捉えるということだ。
上司が自分事としてとらえる部下。
これが「かわいい部下」の本質ではないだろうか。
上司は部下の失敗を、自分事として捉えられるか?
5.かわいがられた効果はコメント欄に表れる
上司にかわいがられることは、昇進などの局面で有利に働くことは間違いない。
では、どのように働くのか?
この点についても、いままで明らかにされてこなかった。
それは、昇進申請書や評価のコメント欄に表れるのだ。
上司はコメント欄に具体的事実を書くことができる。
自分を受けいれてくれたことにより、部下の業務を知ったからである。
また、共通体験をし、手の内を明かしてくれたことにより、部下が行った業務の難易度や成果なども、自分事のようにわかる。
そんなことが、スラスラと書けるようになる。
会社や人事部は「部下の姿」を、上司のコメント欄からイメージしている。
昇進や評価の決め手になっていると言っても過言ではない。
コメント欄に書かれたことが、大きな威力を発揮するのだ。
綾小路 亜也
上司はコメント欄にスラスラ書けるようになる
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